1988 Fiscal Year Annual Research Report
連続して到来する>0.1PeVガンマ線バーストの探索
Project/Area Number |
63460018
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
北村 崇 近畿大学, 理工学総合研究所, 教授 (10013426)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
千川 道幸 近畿大学, 理工学総合研究所, 助手 (50179941)
辻 勝文 近畿大学, 理工学部, 助教授 (30088439)
小西 健陽 近畿大学, 理工学部, 助教授 (00088501)
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Keywords | γ線バースト / 空気シャワー / 超高エネルギー(PeV領域) / 原始ブラックホール / 超新星爆発 / パルサー / クォークマター |
Research Abstract |
この研究の目的は、短い時間感覚(〜ms以上,数分間)の間に、連続して到来する高エネルギーγ線バーストが存在する可能性を確かめることである。この現象は原始ブラックホールの爆発、超新星爆発、パルサーのスピン・アップ、クォーク・マターの存在などと関連して数例の実験結果が示されているが未だに確認はされていない。 近畿大助成金で完成させた5チャンネル(50cm×50cm)のAS検出器は、空気シャワー到来時間測定精度〜10ms、TOF測定精度10nsである。これを改良するために科研費によってCAMACシステムを導入して、更に4チャンネルの同型のAS検出器を加えて、空気シャワー到来時間測定精度数ms以内、TOF測定精度数nsを目指した。これによって空気シャワーの到来方向を約10度の精度からa few度まで改良し、シャワーの到来時間間隔は数ms以内で測定できる見通しである。 現在、AS検出器を屋内に展開して回路の性能を調べつつ、バースト探索の為のデータ収集を始めているが、現象のプリント出力に秒のオーダーを必要とするので、この点を改良しなければならない。尚、学内の部屋の移転が8月までにある予定で、AS検出装置の展開は、それ以後にしないと測定中止をしなければならないから、このときまでに上記の改良を完成し、個々の回路の性能特性を完全に把握しておく予定である。そして平成元年度に1m×1mのシンチレーター4台を加えて観測に入りたい。
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