1989 Fiscal Year Annual Research Report
超高速高電圧・大電流インパルス計測システムの高信頼化、高性能化に関する研究
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63460114
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Research Institution | Nippon Institute of Technology |
Principal Investigator |
原田 達哉 日本工業大学, 工学部・超高圧放電研究センター・教授, センター長 (10183568)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
嶋田 隆一 東京工業大学, 工学部, 助教授 (40206181)
佐伯 正盛 日本工業大学, 工学部・超高圧放電研究センター, 専任講師 (40049713)
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Keywords | インパルス電圧 / 分圧器 / 電解液 / 応答特性 / EMTP / 分圧比 / 誘電率 / 応答時間 |
Research Abstract |
63年度に引き続いて研究を進め、下記の成果を得た。 1.1000kV電解液分圧器の開発:長さ2m、直径17cm、抗抵10kΩの1000kV用電解液分圧器を開発した。応答時間5ns以下の記録的な特性を有すること、標準雷インパルス電圧に対して1100kVの耐電圧を有することを実測により確認した。2.高性能・高信頼性ハイブリッド形抵抗分圧器の開発:電解液分圧器は応答特性は優れているが、分圧比が温度によって変化する欠点がある。この対策として、金属抵抗体の周囲を高抵抗の蒸留水で囲んだ新形のハイブリッド形抵抗分圧器を開発した。この分圧器は水の大きな比誘電率により電解液分圧器と同様な優れた応答特性を示すとともに、分圧比は金属抵抗により定まるので、温度変化に対しても一定に保たれる。その応答特性の理論解析を行なうとともに、500kVおよび1000kV用ハイブリッド形分圧器を試作し、優れた特性を有することを実証した。3.補償回路による分圧器の高性能化:電解液分圧器、ハイブリッド形抵抗分圧器、制動容量分圧器など各種分圧器の低圧部の補償回路を接続することにより、応答特性を大幅に向上しうることを理論的、実験的に明らかとした。4.リ-ドレス分圧器方式の開発:分圧器の高圧リ-ド線を短縮することにより、応答特性を向上する方式を提案し、実験によりその有効性を示した。5.高圧リ-ド線を含めた分圧器応答特性の解析:高圧リ-ド線を含めた分圧器の応答特性の解析は従来困難であったが、最近開発されたEMTP(電磁過渡現象プログラム)を用いてその解析を可能とした。また、解析結果と各種分圧器に対する実測結果とは良く一致することを示した。
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Research Products
(1 results)