1989 Fiscal Year Annual Research Report
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63470122
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| Research Institution | Yamagata University School of Medicine |
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Principal Investigator |
石川 喜一 山形大学, 医学部, 教授 (40018312)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堤 玲子 山形大学, 医学部附属病院, 助手 (20005664)
堤 賢一 山形大学, 医学部, 助教授 (40113964)
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| Keywords | アルドラ-ゼB遺伝子 / シス・エレメント / 転写制御因子 / 組織特異的因子 / 肝発生と遺伝子発現 / AIF-A / AIF-B |
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| Research Abstract |
これまでの研究でアルドラ-ゼB(AldB)遺伝子の組織特異的発現に重要なシス・エレメントは転写開始点上流約200bpのプロモ-タ-領域にあること、DNaseIフットプリンティング法による分析から少なくとも3個所あることを示してきた。そしてそれらを転写開始点に近いエレメントから順にA-サイト(-98/-123)、B-サイト(-116/-138)、C-サイト(-139/-157)と呼び、これらのサイトに結合する転写制御因子を、AIF-A,AIF-B,AIF-Cと名づけて分析してきた。その結果、継ぎの点が明らかとなった。
(1)AIF-Aの特性
肝核抽出液より部分的に精製したAIF-AとA-サイトDNAとを用いたゲルシフトアッセイ法で検討すると、AIF-A量は肝発生に伴うAIdB遺伝子の発現量増加と平行して増加してくる。この結果はアルブミン遺伝子のHNF-1結合配列とcompeteすることから、AIF-AとHNF-1の相同性が示唆される。恐らく、肝組織特異的転写因子の中でも多くの遺伝子に共通に働いている因子と思われる。しかし、最近AIF-A活性が2つに分離され、両者が共に分子量約70kdながら耐熱性、カラムでの挙動の違いから、異なる可能性もあり、目下、クロ-ニングによる構造解明によって明らかにすべく準備中である。
(2)AIF-Bの特性
AIF-BはCAAT結合因子の一種である。これまで報告されているいくつかのCAAT結合因子とは耐熱性などから異る新しいものと考えられる。本因子も肝発生時AldB遺伝子発現に先行して増加してくる。この因子とB-サイトDNAとの結合はCAAT配列より僅かに上流(-129)のCメチル化で完全に阻害される。本因子もクロ-ニングにより構造を決定すべく準備中である。なお、AIF-Cは不安定で目下、分析はしていない。
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[Publications] Ken-ichi Tsutsumi,Kikukatsu Ito,Kiichi Ishikawa: "Developmental appearance of transcription factors that regulate liver-specific expression of aldolase B gene" Molecular and Cellular Biology. 9. 4923-4931 (1989)
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[Publications] Kikukatsu Ito,Tatsuo Tanaka,Kiichi Ishikawa: "Different HNF1-like factors coexist in the liver and stimulate transcription from the rat aldolase B promotor in vitro" Molecular and Cellular Biology.
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[Publications] Ken-ichi Tsutsumi,Reiko Tsutsumi,Kiichi Ishikawa: "CpG methylation of the aldolase B gene promoter prevents binding of a CCAAT-binding factor and inhibits liver sprcific transcription in vitro" Journal of Biological Chemistry.
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[Publications] Kazuhiko Ono,Ken-ichi Tsutsumi,Kiichi Ishikawa: "Structure of chicken aldolase C mRNA and its expression in the liver and brain during development" Biochemistry International. (1990)
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[Publications] 日本分子生物学会: "シリ-ズ分子生物学の進歩5巻 遺伝子の発現と制御II(分担 第11章 アルドラ-ゼアイソザイムの転写制御 堤賢一,石川喜一)" 丸善株式会社, 322 (1989)
