1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
63480034
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Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
尾形 良輔 宇都宮大学, 農学部, 教授 (00011875)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤重 宣昭 宇都宮大学, 農学部, 講師 (40008016)
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Keywords | 落葉果樹 / 落葉 / 発芽 / 内生生長物質 |
Research Abstract |
リンゴ、ニホンナシの鉢植え樹も室外においたものでは、秋から冬にかけて黄化、落葉したが、秋期気温が低下し始める前に加温温室に搬入し、成長を維持させたものでは翌年の春まで正常な緑色を維持し、発芽から落葉する迄の期間、すなわち、葉の寿命が長くなる事が確認された。 ビニ-ル被覆下で栽培している長野県、山梨県でのモモやブドウでの落葉は、被覆していない普通の圃場の樹のそれと時期は前年と同様に同じであった。 リンゴ、ニホンナシで手による摘葉、休眠打破剤(Dormex)による落葉処理した後、経時的にその新梢上の頂芽、上部の腋芽,下部の腋芽からの発芽と伸長を観察しながら、この3部位における腋芽内の内生物質の変動を解析している。新梢成長初期にはこれらの処理に対して、頂芽のみ反応し、腋芽は全く反応をみせなかった。新梢の伸長の早さが低下してくると、頂芽以外に上部の腋芽の一部も休眠打破剤処理による落葉後に発芽伸長したものがみられた。自然の落葉時期に近くなった時期に行なった処理に対しては、頂芽を含めてどの部位の腋芽も反応しなかった。これらの処理を行なった新梢での芽の内生物質、とくに、Polyaminesの変化に関しては現在分析を行ない検討している。 イチゴでも落葉に近いストレスを与えると、クラウンのロゼット状態から葉の進展成長がみられ、この解析も開始した。
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