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1988 Fiscal Year Annual Research Report

反芻家畜におけるCa、P、Mgの消化管からの吸収像および吸収率に関する研究

Research Project

Project/Area Number 63480084
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

川島 良治  京都大学, 農学部, 教授 (50026382)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 矢野 史子  京都大学, 農学部, 助手 (30101249)
石田 直彦  京都大学, 農学部, 助手 (00026593)
Keywordsめん羊 / Ca / P / Mg / 消化管 / 吸収 / 飼料摂取量 / 飼料の物理的形態
Research Abstract

めん羊の消化管からのCa、P、Mgの吸収の様相、吸収率と飼料要因の関係について調べた。粗飼料多給(乾草8:穀類2)条件下で、飼料摂取量の違い、乾草の切断長の違いが消化管からのミネラル吸収に及ぼす影響を、第一胃フィストラ、十二指腸及び回腸カニューレを装着しためん羊を用いて検討した。Caは十二指腸以前で0.5〜2.0g/dの分泌を示した。粗飼料多給で、乾草の切断長が長いと、Caのみかけの吸収は負となり、切断長を短くすると吸収は改善された。Pは唾液から多量の分泌があるので十二指腸通過P量は5〜10g/dと摂取量の3倍以上の値であった。この十二指腸通過P量は、P摂取量(飼料摂取量)に比例し、又乾草切断長が長いと多くなる傾向があった。Pの主たる吸収部位は小腸で、十二指腸通過P量の75〜85%が小腸から吸収されていた。しかしバランス試験では、腸管からの吸収効率の低い区の方が出納は正を示す傾向があった。Mgのみかけの吸収率は粗飼料多給時には20〜30%で、十二指腸以前での吸収が主であったが大腸からも吸収が見られた。小腸はむしろMg分泌部位のようである。濃厚飼料多給時でPの摂取量が多い時は、みかけの唾液P分泌量は約2.5gと少く、第一胃壁からの吸収の存在が示唆された。この時腸管からの吸収効率は低いにもかかわらず、みかけの吸収は正となった。以上の結果からPの吸収に関して次のことが推察された。即ち、唾液経由で多量のPが分泌され、第一胃での再吸収を十分受けずに十二指腸以降へPが流出すると、腸管での吸収効率が高くても、分泌しただけのPを回収することができず、Pの出納が負になる(この時、尿へのP排泄は無視し得る量である。)。第一胃および腸管からのPの再吸収に影響を与える要因については今後の研究課題である。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] F.Yano;S.Kaneda;M.Hayase;R.Kawashima: Magnesium Research. (1989)

URL: 

Published: 1990-03-19   Modified: 2016-04-21  

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