1989 Fiscal Year Annual Research Report
口腔疾患による異常音声の客観的評価法に関する研究ー開鼻声の評価システムの開発ー
Project/Area Number |
63480447
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
道 健一 昭和大学, 歯学部, 教授 (40013891)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山下 夕香理 昭和大学, 歯学部, 助手
片岡 竜太 昭和大学, 歯学部, 助手 (20214322)
中村 篤 昭和大学, 歯学部, 助手 (50175501)
高橋 浩二 昭和大学, 歯学部, 助手 (40197140)
斎藤 健一 昭和大学, 歯学部, 講師 (20119192)
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Keywords | 開鼻声 / 定量的評価システム / コンピュ-タシミュレ-ション / 口腔出力 / 鼻腔出力 |
Research Abstract |
I 臨床応用可能な開鼻声の定量的評価システムの開発: 昨年度完成した音声、鼻腔共鳴音、鼻振動、喉頭振動の4ch同期取り込みシステムに改良を加え、症例を増やして検討を行っているが、前年度の結果とほぼ同様な傾向が認められた。 II 声道モデルを用いたコンピュ-タシミュレ-ション Fantの成人についてのデ-タに基づき構成した健常人声道モデルと声道に鼻腔を連結して得られた開鼻声患者声道モデルを用いて、両者の音響伝達インピ-ダンスを算出し、開鼻声のスペクトルの特徴と鼻咽腔閉鎖機能との関連を考察している。コンピュ-タシミュレ-ションの結果、実分析の結果と同様に開鼻声モデルでは第1、第2フォルコント間の約1KHzにピ-クが、約1.8KHzにディップが出現し、また約5KHzにディップが認められた。さらに口腔出力と鼻腔出力に分けて音響伝達インピ-ダンスを求めたところ、約1KHzに出現するピ-クは鼻腔出力による成分であり、約1.8KHzおよび約5KHzのディップは口腔出力と鼻腔出力の相互作用により出現することが推察された。 次に声道と鼻腔の連結部の面積を4段階に変化させて音響伝達インピ-ダンスを求めたところ、鼻咽腔開存面積と第1、第2フォルコント間のピ-クで表わされるレベルの上昇の程度には密接な関係があることが示唆された。
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Research Products
(2 results)