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1988 Fiscal Year Annual Research Report

超電導磁場の生物作用に関する研究

Research Project

Project/Area Number 63480507
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

安徳 重敏  九州大学, 医学部, 教授 (40034623)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 村上 純滋  九州大学, 医学部, 助手 (60190881)
蔵 忍  九州大学, 医学部, 助手 (90037391)
荒巻 亮二  九州大学, 医学部, 助手 (30037460)
増田 康治  九州大学, 医学部, 教授 (10037377)
Keywords超電導磁場 / 生物学的影響 / 培養細胞 / 実験動物 / 胎仔に対する影響
Research Abstract

超電導磁場の生物に及ぼす影響を4種の培養細胞と妊娠マウスを使用して調べた。培養細胞はチャイニーズ・ハムスターV79(V79)、マウス白血病L5178Y(L5178Y)、マウス乳癌FM3A(FM3A)、人癌由来のHeLa細胞を用いた。
1.細胞の増殖に及ぼす磁場の影響:CHV79、L5178Y、FM3Aのいづれの細胞においても6.5テスラ(T)の磁場で15〜16時間曝露したあとの細胞増殖は対照群と有意の差はみられなかった。分割曝露では対照群に比べて細胞数の減少がみられたので現在追試中である。
2.細胞のコロニー形成能に及ぼす磁場の影響:CHV79、L5178Yのいづれの細胞においてもコロニー形成能は対照群と同じで、磁場の影響は認められなかった。
3.DNA、RNA、蛋白合成能に及ぼす磁場の影響:磁場に15時間曝露したCHV79細胞を37℃で6時間培養したあとの^3Hチミジン(DNA)、^3Hウリジン(RNA)、^3Hロイシン(蛋白)の取り込みを調べたが対照群との間に有意差はなかった。
4.細胞の分裂系図に及ぼす磁場の影響:微速度顕微鏡写真撮影によるHeLa細胞の分裂系図は、X線照射や加温によってみられる分裂遅延や異常分裂は見られず対照群との間に差はみられなかった。
5.マウス胎仔に対する磁場の影響:妊娠マウスを5.6Tの磁場に2時間曝露したあと出生マウスについて外見的異常、1腹当りの胎仔数を調べたが、対照群との間に差はみられなかった。
以上の研究から6.5Tという強磁場に長時間露しても、磁場によって悪影響が生じるという証據はみられなかった。今後は未梢血の生化学的検索の他にRF波による変動磁場における影響を調べる必要があると考えられる。

URL: 

Published: 1990-03-19   Modified: 2016-04-21  

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