1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
63490017
|
Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
金井 寛 上智大学, 理工学部, 教授 (20053548)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤井 麻美子 上智大学, 理工学部, 助手 (20173396)
酒本 勝之 上智大学, 理工学部, 助手 (50053674)
|
Keywords | 同軸プロ-ブ / 生体組織の電気特性 |
Research Abstract |
1.生体組織の電気特性測定用プロ-ブの改良 昭和63年度に本補助金により購入したネットワ-クアナライザと我々が試作した生体電気特性測定装置により、生体の電気的特性を1kHz〜3GHzの広い周波数範囲で測定できるようにした。 測定用のプロ-ブは昭和63年度の本研究補助金によって製作したが高周波測定用の同軸プロ-ブの測定精度に問題があり、基本的な測定精度の検討を行ない、電極インピ-ダンス及び水のγ分散を考慮すれば正確な測定ができることを確認した。その結果にしたがって校正に必要なデ-タを得るための測定と解析を行なった。このデ-タによって300kHzー3GHzの間で正確な測定ができるようになった。 1kHzー1MHzの測定は、平成元年に本研究助成金で購入した信号発生器(2チャンネルシンセサイザ-)により装置をさらに改良し、正確な測定ができるようになった。 2.生体の電気的特性の計測 測定途中で上記の問題が生じ、プロ-ブを改良した結果良好な測定が行えるようになった。平成元年度は主に猫の脳組織で測定を行ない信頼できる測定結果を得ることができたが、温度計測のための最良の周波数の決定、測定誤差の推定には至らなかった。 3.理論的検討とモデル実験 一方、昭和63年度に行なった温度測定の理論的検討の結果を利用して、温度分布測定方式の改良、測定の信頼性の検討を行い、S/N比の向上が必要なことがわかり、測定回路の改良を進めた。その結果ほぼ目的の装置を製作することができた。 また、昭和63年度に行ったモデル実験を続け、生体での実測に向けての装置の改良を行い、今後の発展の基とすることができた。
|