1988 Fiscal Year Annual Research Report
児童の教室内問題行動と教師・児童間の相互交渉-学業不振とルール違反行動-
Project/Area Number |
63510045
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
安香 宏 千葉大学, 教育学部, 教授 (70125897)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中澤 潤 千葉大学, 教育学部, 助教授 (40127676)
三浦 香苗 千葉大学, 教育学部, 教授 (20012560)
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Keywords | 授業中の行動 / 規範意識 / 問題行動 / 行動評定 / 学業成績 |
Research Abstract |
小学校高学年児童の学業および学級内規範行動に関する行動・意識を〈1〉授業中の児童の行動観察、〈2〉質問紙調査によって検討した。 (1)授業中の行動観察 3小学校6学級の5年生で学力水準の異なる60名の児童の授業中の行動を、算数3時限と学級指導2時限ずつ、以前に我々が使用した形式を若干修正した評定リストにより、時間標本法を用いて観察し、同時に学級担任の発言も記録した(63・秋)。この結果は、学業関与の有無、個別・対友人・対教師行動の別等に範畴化・変教化したうえで、それらと、学力水準、学校・学級についての認知、家庭のしつけ、教師発言の態様との関連を検討中である。 (2)質問紙調査 行動観察対象学級を含む5小学校19学級の児童600名を対象として、以下の質問紙調査を実施した(64・1)。 〈1〉学校関連規範意識(学業と社会的行為に関する規範についての上昇志向・下限顧慮的認識および感情) 〈2〉学級雰囲気・学級の運営および秩序についての認識、学校適応感 〈3〉自主的・効率的学習に必要な人格特性 〈4〉親からの賞罰を中心とした家庭のしつけについての認識 (3)基礎資料調査 5年2学期の基本4教科についての5段階評価、指導要録記載の徳目に愛他行動を加えた14項目についての教師の評定、加害・多動・孤立等9種の問題行動に関する配慮の有無についての評定の3種の資料を入手した(64・1)。 現在、行動観察結果については、その全体的傾向は分析ずみ。質問紙調査結果と基礎資料および両者の関連については、分析進行中。 昨年度は、行動観察結果、質問紙調査結果、基礎資料、行動評定結果の総合的関連について分析・考察し、最終報告書をまとめる。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 安香宏: 日本教育心理学会第31回総会発表論文集. (1989)
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[Publications] 三浦香苗、安香宏、田中純夫: 千葉大学教育学部教育相談研究センター年報第6号. (1989)
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[Publications] 関真理子: 日本教育心理学会第31回総会発表論文集. (1989)
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[Publications] 田中奈緒子: 日本教育心理学会第31回総会発表論文集. (1989)
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[Publications] 徳井千里: 日本教育心理学会第31回総会発表論文集. (1989)