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1988 Fiscal Year Annual Research Report

角度分解紫外光電子分光による表面電子状態の研究

Research Project

Project/Area Number 63540247
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

匂坂 康男  京都大学, 理学部, 助手 (80108977)

Keywords角度分解紫外光電子分光 / 単結晶表面 / バンド構造
Research Abstract

遷移金属単結晶の清浄表面・気体吸着面および各種酸化物単結晶表面の電子状態(バンド構造)をHeI、II角度分解紫外光電子分光により調べることを研究目的とし、そのために、購入する設備備品により、従来のアナログ式計測系をディジタル化し、測定データの蓄積・解析を容易にして質的向上を計った上で、各種単結晶試料について測定を実施する事が昭和63年度の実施予定であった。コンピューター関係の物品については入札手続きを要したので、購入を予定していた直流電圧/電流電源、パソコン(本体)、CRT、GPIBインターフェイスボード、GPIBスケーラインターフェイスの設備備品の搬入が終了したのは9月末であった。10月末までに、購入したこれら設備備品を既存の計測系に組み込み、整備・調整し、測定プログラムを完成させた。これ以前のアナログ式計測に比べて、測定時間を長くでき、繰り返してシグナルを蓄積できるため、SN比のよい良好なデータが得られている。
本補助金交付以前に開始していた銅酸化物超伝導体YBa_2、Cu_3、O_<7ーx>単結晶の実験を手始めに実施した。良好な(1×1)低速電子回折パタン、オージェ電子スペクトル、紫外光電子スペクトルが得られた。しかし、低速電子回折パタンが約400℃に試料加熱消失することを見い出した事以外は、昨年春の高エネルギー物理学研究所放射光実験施設における実験で得られた結果と同じで新しい知見は得られなかった。
昭和64年当初よりCo(0001)単結晶表面の清浄化を進めており、現在、道半ばといったところである。完全な清浄化にはもう1〜2ケ月必要であろう。平成元年度は、このCo(0001)表面とFe(110)表面についての実験を実施する予定である。

URL: 

Published: 1990-03-20   Modified: 2016-04-21  

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