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1988 Fiscal Year Annual Research Report

北海道日高帯の第三紀火成岩類の岩石学的、地球化学的、造構論的研究

Research Project

Project/Area Number 63540605
Research Field 地質学一般
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

前田 仁一郎  北海道大学, 理学部, 助手 (50165643)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 在田 一則  北海道大学, 理学部, 助手 (30091408)
Keywords北海道 / 日高火成活動帯 / 苦鉄質マグマ / 岩石学 / 同位体岩石学 / 海嶺の沈み込み
Research Abstract

1.下部地殻から上部地殻にわたって活動する日高火成活動の全体像を代表する岩体として、日高山脈北部の深成岩体群を選定し、岩石学的・地球化学的検討を行った。その結果、ソレアイト質分化岩体であるパンケヌシ斑れい岩体の最も苦鉄質の岩相、パンケヌシ岩体に貫入する未分化苦鉄質岩脈、カルクアルカリ質の芽室岳岩体の最も苦鉄質の岩相はともに大変低いSr同位体比(約0.7025)を持ち、またそれらの内の前2者は大変高いNb同位体比(約0.5132)を持っていることが判明した。このような同位体比は中央海嶺玄武岩のみが特徴的に示す値に一致している。中央海嶺玄武岩との類似は主要元素組成のTi/K比や、希土類元素組成においても認められる。従って日高火成活動帯の苦鉄質マグマの起源マントルは、中央海嶺玄武岩の起源マントルと同様のものであったと考えられる。
2.日高火成活動帯にはFeやTiに富むソレアイト質の分化岩、つまりアイスランダイト様岩石が存在することが明らかとなった。
3.研究代表者は既に、南北に延長する沈み込み帯から太平洋プレートがユーラシアの下に沈み込むことによって日高火成活動が発生したとする"日高火成弧モデル"を提案している。しかし、中央海嶺玄武岩様火成活動やアイスランダイト様火成活動が火成弧に産出するという例は知られていない。さこで、ユーラシアに付荷していたクラプレートの下にクラ・太平洋海嶺が沈み込むことによって、クラプレート内の古海嶺が復活して日高火成活動帯を形成したとする作業モデルを提案し、今後の検討に供することとした。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 前田仁一郎: 月刊「地球」(The Earth Monthly). 11. (1989)

URL: 

Published: 1990-03-20   Modified: 2016-04-21  

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