1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
63550032
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
長谷川 賢一 法政大学, 工学部, 教授 (40010798)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
持木 幸一 東京大学, 工学部, 助手 (80107549)
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Keywords | イメージインテンシファイヤ / 画像測定 / X線検出器 / 位置検出器 / アモルファスシリコン検出器 |
Research Abstract |
この数年a-SiリニヤセンサのX線位置検出器への応用を研究して来た。このセンサは高分解能であるが、8KeV程度のX線を検出するには感度が悪すぎて、Gd_2O_2Sのような蛍光体シートで光変換を行っても、X線フィルム程度の感度しか得られない。応用範囲を広げるためにこの研究では、センサ感度を上げる試みを行う。 高感度化のためには電子増倍機構を利用するのが現在のところ最も可能性が高い。この研究では、イメージインテンシファイヤチューブを用いて、長尺の一次元位置検出器を高感度化することを最初のステップとする。Gd_2O_2Sシートに一次元光ファイバアレイを付けその光出力をイメージインテンシファイヤに入れる。これで増倍したのをさらに光ファイバーで一次元化し、a-S_1リニヤセンサで電気信号に変換する。 本年度は、このシステムの内、インテンシファイヤの印加電圧を計算機で制御するシステムの製作を行った。RS232CのI/Oを製作し、計算機からの信号でDACを制御し、高電圧を設定する。また、このI/Oで、リニヤセンサからの信号の読み出し、制御を行うシステム製作、ソフトウェアの整備を行っているが、来年度はこのシステムを用い、高感度化の実験と、測定の計算機コントロールによって、検出システム自体が判断を下して、測定増倍率を設定する最高化計測システム実現のためのソフトウェア製作、実験も行う予定にしている。 現在の問題点は、インテンシファイヤでのチャンネルのクロストークでそれに対しても計算機による補正方法を考える必要がある。また、精度のよい感度の較正法も必要で、これにより一様性のよい検出システムができるかどうかが決まる。 来年度さらに時間的予算的に許されれば、他の増倍機能実現の可能性についても研究したい。
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