1989 Fiscal Year Annual Research Report
人工知能ベ-ス加工および組立工程設計システムに関する研究
Project/Area Number |
63550104
|
Research Institution | Kobe Univ., Faculty of Engg. |
Principal Investigator |
杉村 延広 神戸大学, 工学部, 助教授 (80135813)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森脇 俊道 神戸大学, 工学部, 教授 (00031104)
岩田 一明 大阪大学, 工学部, 教授 (30031066)
|
Keywords | 加工工程設計 / 組立工程設計 / 知識ベ-ス / 組立順序の決定 / 解析用知識 |
Research Abstract |
人工知能ベ-ス加工および組立工程設計システムに関する研究において、平成元年度に行った研究の成果をまとめると以下のようになる。 1.人工知能ベ-ス組立工程設計システムの開発。 機械製品の組立状態を表わすプロダクトモデルに基づき、その組立順序を設計する知能化システムの開発を行った。すなわち、プロダクトモデルより部品間の接続部の情報を抽出し、これらの接続部を組み立てる適切な順序を設計するシステムを作成した。これらの組立順序には、組立精度が大きく影響するため、まず、組立精度と組立順序の関係をル-ルの形式で記述し、これらのル-ルを含む組立工程設計用知識ベ-スを作成した。次に、この知識ベ-スを用いて、組立順序に関する優先関係を決定する手法を開発した。さらに、この優先関係を制約条件として、適切な組立順序を決定する手法を提案し、ケ-ススタディにより本手法の有効性を検証した。この結果、ここで提案した手法により適切な組立順序を設計することが可能となった。 2.加工および組立工程設計における解析用知識に関する検討 従来生産工程設計で用いられてきた知識は、設計者のもつノウハウや経験則などのような表面的なものがほとんどであった。しかし、生産工程設計においては、生産プロセスに関する解析的な知識が必要になる。そこで、ここでは、機械製品の生産プロセス、特に機械加工プロセスに関連する解析的知識、例えば各種の理論式、実験式、実験デ-タあるいはシミュレ-ションプログラムなどを知識として取り扱う手法を検討した。また、この知識の記述に必要な情報を分析、整理し、これらを項目間の関係として記述する手法を開発した。
|
-
[Publications] 岩田,杉村,小野里: "生産工程設計における知識表現に関する研究" 昭和63年度精密工学会秋季大会講演論文集. 103-104 (1988)
-
[Publications] 岩田,杉村,端野: "生産工程設計における知識表現に関する研究(第2報、解析用知識の必要性とそのモデル化)" 1989年度精密工学会秋季大会講演論文集. 893-894 (1989)
-
[Publications] K.Iwata,Y.Fukuda,and N.Sugimura: "A Proposal of Knowledge Buse Structure for Integrated Process Planning" Prot.of CIRP Int.Seminar on Manufacturing Systems. (1990)