1988 Fiscal Year Annual Research Report
イメージセンサによるステレオ画像を用いた電気絶縁劣化診断
Project/Area Number |
63550199
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
吉村 昇 秋田大学, 鉱山学部, 教授 (60006674)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柳原 昌輝 秋田工業高等専門学校, 助教授 (20042294)
西田 眞 秋田大学, 鉱山学部, 講師 (70091816)
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Keywords | トリーイング / トラッキング / 画像処理 / 絶縁材料 / ポリカーボネート / エポキシ樹脂 / 自動計測 |
Research Abstract |
高分子絶縁材料中のトリーイング劣化について、二次元画像計測システムを確立し、以下の項目について研究及び開発を進めた。 (1)パソコンでのデイジタル処理を行うためのソフト開発を行い、トリーの伸び及び劣化面積の自動計測を実現した。その結果を従来の目視計測と比較したが、10%以内の範囲でトリーの伸びを計測することができた。また、トリーの劣化面積については目視では計測できず、新たな情報としてトリーの形状との関連性について検討した。その結果、トリーの形状、すなわちブッシュ状、まりも状の様な場合には急激な劣化面積の増加の存在することを明らかにした。その他、トリーの劣化状態を光の透過度の差異より計測することにより、トリーの劣化密度を推測し、密度の違いをカラー表示(疑示カラー化)する手法を開発した。また、トリーの形を細線化処理することにより、トリー状、ブッシュ状、まりも状のそれぞれの特徴化を明確にした。また、トリー発生直後のトリーの進展状態を高速時間処理(1フレーム1/60秒)することにより、トリー進展の時分割化を試み、トリーの枝は必ず2つに分枝して進むことを明らかにした。(2)(1)の結果を踏まえてトリーの形状の立体画像化を試みた。当初2台のカメラ、顕微鏡を用いて計測する予定であったが2台の顕微鏡が性能的にも、倍率も異なるためトリー画像の重ね合せが困難であったため、1台の画像システム(平面画像用)を用いて4°づつテレビカメラの角度を変えて1回転させるCT法によりトリーの断層像をパソコンで処理し、トリーの劣化体積を求めた。また、平面画像より光の透過強度の差異より立体画像を推測することにも成功した。 (3)トラッキング劣化についても画像処理計測を行い、ポリカーボネートとエポキシ樹脂では、同一印加電圧でも差異を明らかにした。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] M.Yanagiwara: Proceedings of 2nd International Conference on Froperties and Applications of Dielectric Materials. L-08. 499-502 (1988)
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[Publications] M.Yanagiwara: Proceedings of 2ist Symposium on Electrical Insulating Materials,IEEE of Japan. P-1. 127-130 (1988)
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[Publications] 吉村昇: 放電研究. 122. 21-29 (1988)
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[Publications] 柳原昌輝: 電気学会絶縁材料研究会. EIM-88-42. 11-18 (1988)
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[Publications] 西田眞: 電気学会絶縁材料研究会. EIM-88-52. 1-10 (1988)
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[Publications] 柳原昌輝: 静電気学会講演論文集. 12. 151-154 (1988)