1988 Fiscal Year Annual Research Report
地域環境解析におけるリモートセンシングデータの応用手法に関する研究
Project/Area Number |
63550431
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
石原 修 熊本大学, 工学部, 助教授 (10037971)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斎藤 郁雄 八代工業高等専門学校, 土木建築工学科, 講師 (20141963)
今泉 繁良 熊本大学, 地域共同研究センター, 助教授 (20023335)
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Keywords | リモートセンジング / TMデータ / 土地被覆 / 緑地の冷却効果 / 分光反射率 |
Research Abstract |
本研究は地域環境情報の収集・解析・評価におけるリモートセンシングデータの有用性の検証と手法の開発を目的としている。昭和63年度における研究実績をまとめると以下の通りである。 1.熊本市と周辺地域の航空機MSS画像とランドサットTM画像についてアフィン変換による幾何補正を施した。その結果、ランドサットTM画像については1ピクセル内の誤差での補正が可能であるが、航空機MSSデータの場合、単一シーンでは良好な補正結果となるものの複数シーンの接合法に未だ問題を残しており検討中である。 2.地表面土地被覆率を目的変換、TMデータを説明変換とした重回帰分析によりピクセル内の土地被覆物の混合比の推定を行い、10月、1月、5月における熊本市と周辺地域の詳細土地被覆図を作成した。その結果、土地被覆状況の季節変化も含めて現状とよく一致しており、本手法による詳細土地被覆情報の推定の有効性が検証できた。 3.土の種類、植物の種類、植物の活性度、土の含水比、植物と土壌の含水比を変化させた時、それらが分光反射率にどのような影響を与えるのかを実験的に研究した。また、分光反射率を用いて土の含水比を予測する重回帰モデルの作成について検討した。 4.熊本市を対象として市街地形態(建物の大きさ、建物密度、建物高さ等)に関する実測調査(100エリア)を行い、TMデータとの関係について調べた。また、いくつかのエリアのTM画像のテクスチャを抽出し市街地形態との比較検討を行った。 5.150×150m程度の樹木に覆われた小規模緑地を対象として気温・湿度等の実測調査を行い、航空機MSSデータから求めた土地被覆分類結果及び地表面温度分布図をもとに夏季の都市熱循環形成における緑地の冷却効果について検討を行った。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 斎藤郁雄: 日本リモートセンシング学会第8回学術講演会論文集. 91-92 (1988)
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[Publications] 斎藤郁雄: 日本建築学会九州支部研究報告. 第31号. 117-120 (1989)
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[Publications] 石原修: 日本建築学会九州支部研究報告. 第31号. 121-124 (1989)