1988 Fiscal Year Annual Research Report
多孔性結晶体の内・外表面物性に関する識別キャラクタリゼーションと細孔構造相関
Project/Area Number |
63550595
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
武 純一郎 東京大学, 工学部, 講師 (40011019)
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Keywords | ゼオライト / ZSM-5ゼオライト / Lゼオライト / モルデナイト / 表面酸性 / 外表面酸性 / 外表面積 / 内表面酸性 |
Research Abstract |
本年度は、独自に開発した塩基2重吸着法をモルデナイト、L及びZSM-5ゼオライトに適用し、内外表面それぞれのブレンステッド(B)酸点の強度分布を求めた。また、ペルフルオロトリブチルアミン及びトリアルキルアミン類をプローブ分子とする外表面積測定法を開発し、ZSM-5ゼオライトに適用した。その結果、以下のことを明らかにすることができた。 1.モルデナイト:ピリジンの侵入できないサイドチャンネル内にもB酸点が存在した。サイドチャンネル以外の全表面B酸点量は、Al含量の減少とともに減少した。全ての試料について、外表面にはB酸点の存在しないことがわかった。このことはモルデナイトに固有の性質であると考えられる。 2.L及びZSM-5ゼオライト:Lゼオライトり全表面B酸点の半分は強酸点であった。外表面のB酸点は全B酸点の10%に相当した。れらはすべて弱酸点で、強B酸点は外表面には存在しないことがわかった。同様の傾向はZSM-5ゼオライトでもみられた。以上から、"B酸点はゼオライト細孔内に存在することで強くなる"という一般則を導出できる見通しを得た。 3.ZSM-5ゼオライトの外表面積:ペルフルオロトリブチルアミン(FTBA)とトリプロピルアミン(Pr3N)の分子占有断面積を高温焼成した各種金属酸化物を用いて実測決定した。実測断面積は密度と分子量から算出される断面積に比べて20〜30%大きいこと、これら分子の吸着等温線はBET吸着式に従うことが判った。FTBAとPr3Nを用いて測定したZSM-5ゼオライトの外表面積はよく一致した。
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[Publications] J.TAKE: Proc.9th Intern.Congr.Catal. The Chemical Institute of Canada. 372-378 (1988)
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[Publications] J.TAKE: J.Catal.
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[Publications] J.TAKE: Chem.Lett.
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[Publications] J.TAKE: Appl.Catal.