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1988 Fiscal Year Annual Research Report

ホールマウント免疫組織化学染色法を用いた体性ならびに成性の神経の発生学的研究

Research Project

Project/Area Number 63570028
Research InstitutionKanazawa University

Principal Investigator

田中 重徳  金沢大学, 医学部, 教授 (60004660)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 岡本 圭史  金沢大学, 医学部, 助手 (50152343)
川井 克司  金沢大学, 医学部, 助手 (10152901)
児玉 公道  金沢大学, 医学部, 助教授 (80135053)
Keywords免疫染色 / 末梢神経 / 発生 / ニワトリ
Research Abstract

発生途上の末梢神経を免疫染色することは、胚子の切片標本を同法で染色(免疫染色)した研究においては、いくつかの論文が発表された。しかし、胚子そのものを"丸ごと"染色し、発生途上の末梢神経の姿を直接的に、三次元的に観察するという私共の発想は他に例を見ない。私共は、これ迄肉眼解剖学の研究の永い歴史の中で確立した、とされていた課題に、挑戦し、末梢神経をニューロフィラメント抗体で染色し、可視化させ、撮影し、拡大焼付け(10倍拡大)し、その上に克明にスケッチをし、記録をまとめて論文発表した。米国の解剖学雑誌に2編掲載され、私共の研究のやり方が認知されたと思っている。
1.舌下神経の早期発生について(論文1)
この論文では、A.Froriep(1882)が連続切片からの復工模型作製という苦労を伴う仕事の結果得られた模式図を、はじめて直接的に、徹底的に追究し、正当性を実証した。立体写眞化している。発生学の永年の夢がかなえられたと思っている。従来言われた後頭体節に対応する神経(後頭神経)だけでなく、第1〜第3までの頸神経が網状吻合し、ヒトの頸神経ワナの発生を説明できる図を掲載発表した。
2.最も注目に値する知見は、舌下神経根のさらに吻側方に、一連の神経根系が発生し、外転神経と一連を為すということである。これは、これ迄余り省みられなかったJ.L.Bremer(1908)の前舌下神経根である。外転神経が脊髄神経の一部であるという発表は論文のレフェリーの評価を得た。
3.顔面神経の発生について(論文2)
従来発表されたことがない神経が、顔面神経の発生の途上形成されることが明らかにされた。
4.自律神経の発生(骨盤内蔵・心臓)については目下検索中であるが、学会発表は既に行っている。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] S.Kuratani: American Journal of Anatomy. 182. 155-168 (1988)

  • [Publications] S.Kuratani: American Journal of Anatomy. 182. 169-182 (1988)

URL: 

Published: 1990-03-20   Modified: 2016-04-21  

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