1989 Fiscal Year Annual Research Report
ヒスタミン受容体拮抗剤の肝再生抑制のメカニズムとその臨床応用に関する基礎的研究
Project/Area Number |
63570644
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Research Institution | 大分医科大学 |
Principal Investigator |
金島 良一 大分医科大学, 医学部, 講師 (40185905)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
御手洗 義信 大分医科大学, 医学部, 助手 (70166049)
小林 迪夫 大分医科大学, 医学部, 教授 (20038657)
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Keywords | ヒスタミン受容体拮抗剤 / cimetidine / ranitidine / famotidine |
Research Abstract |
ヒスタミン受容体拮抗剤の肝再生におよぼす影響の検索として、前年度よりより広範な肝切除モデル(90%肝切除)を作製し、以下の4群にわけて種々のヒスタミン受容体拮抗剤の残存肝への影響を検討した:I群(90%肝切除のみ)、II群(90%肝切+cimetidine40mg/kg、筋注)、III群(90%肝切+ranitidine8mg/kg、筋注)、IV群(90%肝切+famotidine0.8mg/kg、筋注)。ヒスタミン受容体拮抗剤は、術直後、12時間、24時間、36時間、48時間後に投与し、肝細胞のDNA合成(Brdu抗体のlabeling in-dex)およびMitotic Indexの測定、血液生化学検査をおこなった。90%肝切除後の残存肝細胞Mitotic IndexおよびDNA合成の最高値は術後2日目にみられたが、各群の絶対値を比較すると、コントロ-ル(I群)にくらべて、70%肝切除モデルで確認されたように、IIおよびIII群で同様に著しく肝細胞分裂が抑制されていた。また同じヒスタミン受容体拮抗剤のFamotidine処置群でも肝再生抑制の傾向がみられており、現在この現象を確認するために実験例数を増やしているところである。また研究3年目に備えて、臨床肝切除例のProspective randamized studyを開始している。
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Research Products
(1 results)