1988 Fiscal Year Annual Research Report
ファジィシステム理論に基づく意志決定エキスパートシステムに関する研究
Project/Area Number |
63580030
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Research Institution | Osaka Institute of Technology |
Principal Investigator |
浅居 喜代治 大阪工業大学, 工学部, 教授 (10081407)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥田 徹示 大阪工業大学, 工学部, 助教授 (50169231)
宇井 徹雄 大阪工業大学, 工学部, 教授 (00193780)
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Keywords | 意思決定支援システム / ファジィ理論 / エキスパートシステム / ファジィ推論 |
Research Abstract |
3年間の今回の研究の第1年度とて、研究代表者、分担者および協力者間の連絡調整や、研究成果報告、あるいは専門的知識の提供、討論などのために、8月1日(月)、9月1日(木)、10月15日(土)、11月19日(土)の4回の研究会を開催した。8月1日は、代表者の研究方針説明、集団意思決定についての研究発表、意思決定支援システムの文献調査報告、9月1日は、ファジィ意思決定の解説と前回の文献調査報告の続き、10月15日は、ファジィ推論の解説など、11月19日は、ファジィのコンサルテーションシステムの研究報告などがあり、併せて研究打合わせを行った。 また、経営における意思決定エキスパートシステムの構築のための基礎資を得るために、代表者および分担者が資料収集やヒアリング調査などのために計9回の出張を行い、各地の企業や大学などを訪ねた。 このようにしてえられた情報やデータを基にして、本年度の研究を進めたが、その研究成果は次のとおりである。 (1)従来から、ファジィ制御などで実用に供されているファジィ推論方式を中心として、18種の方式をとりあげ、入力推移による出力変動特性を実験的に調べ、その結果から、さらに有用な推論方式に改善する方向を見出した(成果の一部は、国際ファジィシステム学会日本支部シンポジウムで5月に発表)。 (2)エキスパートからの自然言語により計算機プログラムを作成する方法や、あいまいな言語情報や数値データの統計的解析の方法についてある程度の見通しを得た(成果は、計測自動制御学会関西支部などで数回発表、本年8月にシアトルでも発表予定)。 (3)組織における情報については、OAやCIM化も踏まえて検討中であり、販売業の例について需要予測のためのファジィモデルを作成検討中である(成果は、国際ワークショップで8月に発表)。
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[Publications] J.Watada.: Proc of the International Workshop on Fuzzy System Applications. 228-229 (1988)
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[Publications] 奥田 徹示: 国際ファジィシステム学会「ファジィシステムシンポジウム」論文集. 4. 363-368 (1988)
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[Publications] 宮 小元: 国際ファジィシステム学会「ファジィシステムシンポジウム」論文集. 4. 209-214 (1988)
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[Publications] 奥田 徹示: 計測自動制御学会関西支部シンポジウム論文集. 15-20 (1988)
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[Publications] Tetsuji Okuda.: Proceedings of the Third IFSA Congress. (1989)
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[Publications] 浅居間 喜代治 編著: "現代経営情報学概論" (株)オーム社, 1-214 (1988)