1989 Fiscal Year Annual Research Report
数学的問題解決における日米教師の生徒におよぼす影響に関する比較文化的研究
Project/Area Number |
63580219
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Research Institution | University of Tskuba |
Principal Investigator |
能田 伸彦 筑波大学, 教育学系, 教授 (80020121)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 克彦 筑波大学, 教育学系, 助手 (00192609)
石田 淳一 筑波大学, 教育学系, 講師 (70144186)
長洲 南海男 筑波大学, 教育学系, 助教授 (90018044)
長谷川 栄 筑波大学, 教育学系, 教授 (00018178)
三輪 辰郎 筑波大学, 教育学系, 教授 (70030278)
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Keywords | 数学的問題解決 / 社会的・文化的研究 / 認知的研究 / 日米協同研究 / オ-プン・アプロ-チ |
Research Abstract |
本年度は、昨年度の研究を継続して、次のように研究を行った。 (1)4月中旬に日本と米国のペ-パ-テストなどに見られる問題の解法の仕方を分析する観点を設定した。この際、問題解決のストラテジ-の使用と子供の困難点に留意して設定した。そして、(3)で行う調査問題の分析の観点を作成した。 (2)6月中旬に研究会を持ち、次の協議を行った。そこでは、日本と米国の教室での数学の学習活動の様相をアメリカから送られた資料を基に数学教育学と認知心理学の観点から分析し、教育方法学、教育社会学そして科学教育学等の立場からの検討をくわえた。 (3)8月中旬にノン・ル-ティンな問題、典型的な文章題、そしてパタ-ン発見の調査問題(昨年実施の小学校3年生と5年生、中・高等学校の各2年及び教育養成大学の学生)を(2)の授業場面を参考にしながら分析した。また、それと同時に、我が国における授業を、米国との比較をしながら分析した。その成果の一部は、フランスのパリ-で開催されたPME13回で発表した。 (4)10月下旬に、米国と日本側との比較検討を行った。主に、わが国研究成果を中心に報告し、アメリカ側の研究との異同を話し合いした。 (5)その結果を来年度の学会等で順次発表する予定である。 (6)全体のまとめをして、報告書を作成した。この研究を基にして平成2年8月12日から17日にかけて、ホノルルで『計算見積もり』に関する日米セミナ-が予定されている。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 能田伸彦: "日米に於ける数学の問題解決に関する比較文化的研究(2)-認知発達的観点から-" 日本科学教育学会論文発表会.
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[Publications] Nohda,Nobuhiko: "Computational Eatimation Performance and Strategies Used by Select Fifth and Eighth Grade Japanese Students" The International Group for the Psychology of Mathematics Education.
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[Publications] Nohda,Nobuhiko: "Paradigm of‘Open-Approach'Method in the Mathematics Class-room Activities---Focus on Mathematical Problem-Solving---" Zentralblatt fur Didaktikder Mathematik.