1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
63580222
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
田矢 一夫 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (80014794)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中道 淳一 桐朋中学校, 教諭
小川 治雄 東京学芸大学, 教育学部, 助手 (10134769)
渡辺 賢寿 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (40092473)
寺谷 敞介 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (60087533)
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Keywords | 理科実験プログラム / 化学実験 / 燃焼 / 酸化 / パソコン / 電池 / 安全教育 |
Research Abstract |
1.理科選修でない学生のための理科実験プログラム開発のアウトラインの設定。 教員養成過程における理科教育プログラムという特性に基づいて、アウトラインを構成した。その内容は、初等理科における化学分野で重要なテーマである燃焼と溶解に関する化学実験を中心とし(とくに前者に重点)、これらに実験における安全教育を加味したものである。 2.実験内容の選定と実験パッケージの試作 上記の燃焼に関する実験としては、燃焼→酸化という関係から、きわめて一般的な過酸化水素の分解における触媒の酸化・還元を取上げた。すなわち、過酸化水素分解の反応速度についてパソコンによる実験結果の判定・評価を含む化学実験パッケージを開発した。このパッケージを中心とする化学実験プログラムは、まず、理科を選修・専攻する学生への教材として適用し、きわめて興味ある結果を得た。酸化・還元に関しレモン電池を含む電池を教材とするプログラムも開発し、実施した。燃焼の炎に関する実験の教材化についても試作・改良を進めている。 3.文献・関連プログラムの調査 ユネスコの実験室における安全教育に関する研究を検討し、オーストラリアの中等教育レベルの理科教育テキスト中の化学に関する事項につき調査を行った。 4.その他 上記の2に関し、実験支援パソコンプログラム、OHP教材およびビデオ解説の、試作を行い、これらは実際にも利用され効果が大であった。なお、溶解に関する実験パッケージについては目下のところ具体的な案の検討中である。
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[Publications] 寺谷敞介: 日本科学教育学会年会論文集. 12. 273-276 (1988)
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[Publications] 下沢隆,田矢一夫,吉田俊久: "身のまわりの 化学" 裳華房, 1-268 (1987)