1988 Fiscal Year Annual Research Report
パソコンによる電子計測の学習支援システムに関する研究
Project/Area Number |
63580231
|
Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
桝見 和孝 神戸大学, 教育学部, 教授 (90031088)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
角谷 俊二 神戸大学, 教育学部, 教授 (20030570)
|
Keywords | 半導体センサー / AD変換 / パーソナルコンピュータ / 電子計測 / 温度制御 / ビデオ教材 |
Research Abstract |
1.磁束密度を検出するリニアホール素子を用いて起磁力〜磁束密度曲線を計測する回路を作製した。実験の結果、パソコンへの取込みは1ループの計測とデータのファイル化は数分程度であり、磁性材料の特性や減磁・消磁特性の理解などにも活用できることが判明した。 2.温度(5〜35℃)、湿度(30〜90%RH)を検出する計測回路を作製した。1ボードマイコンの活用により一定時間(例えば10分)毎に両データを計測して半導体メモリに記憶するハードを作製した。そして、1日〜1週間おきに、パソコンに取込み処理を行いグラフ表示するソフト作成した。これにより、データ収集に関するパソコンの効率的使用が企れた。 3.熱電対を用いた温度計測により、アイロンやコタツなどの温度制御特性を連続的に表示し、サーモスタットによる自動温度制御の理解の学習支援に役立つことが判った。 4.パソコンのPC-9801シリーズに用いるI/Oとして、入力16チャンネルのアナログ信号を分解能12ビットでバイポーラ入力-5〜+5V、-2.5〜+2.5V、ユニポーラ入力0〜+5VをAF変換できるボードを作製するとともに、操作方法、データ取込みと処理に関するハードとソフトについてのアナログ・ディジタル技術の基礎、AD/DA変換技術のコンピュータ・シミュレーションを行うプログラムを作成した。 5.8ミリビデオカメラ、ビデオテレビ、ピクチュアコンピュータ、漢字ビデオタイトラー、AVセレクタを購入し、これを活用することによって、漢字とひらがな・カタカナ、英文字等による自然で効果的な説明文を多様に取入れたビデオ教材を作成し、生徒が簡単なプリント基板を製作できるようにした。 6.上記4と5を総合的・有機的に組み合わせ、フレキシビリティに富む学習支援システムの構築について検討している。
|