1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
63580240
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
洲之内 治男 早稲田大学, 理工学部, 教授 (80063238)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
祝原 進一 早稲田大学, 早稲田実業, 教諭
滝沢 武信 早稲田大学, 政経学部, 助教授 (70119519)
石垣 春夫 早稲田大学, 教育学部, 教授 (60063492)
野口 広 早稲田大学, 理工学部, 教授 (60063294)
寺田 文行 早稲田大学, 理工学部, 教授 (30063324)
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Keywords | CAI学習 / 分数加算の誤答解析法 / 教材構造 / FRS分析法 / マルティメディア / エキスパ-ト・システム |
Research Abstract |
最近の数学教育の一つの問題点は、生徒の資質・志向の多様化に従って起こる数学学力の分散低下に対応する指導法の確立であろう。この研究の目的は、この問題に対しコンピュ-タなどの最近の技術の成果を活用し、その基礎的デ-タを得るとともに、実際の授業に反映させることである。この為、具体的には、 (1)いろいろなコンピュ-タやビデオディスク等をいろいろ利用できるマルティメディアを用いて、既存のCAI教材を評価し比較検討する。そして、どのような教材がどのCAIに適しているかなどについて考察した。この研究はさらに継続して、実行化を計る。 (2)一般に、教材開発には、教材構造をあきらかにするとともに、その教材構造を用いて作製したテストの結果と比較して、教材構造を改善するのが望ましい。我々は,既にファジネスを用いたFRS分析法を開発し、実用化しているが、CAIコ-スウェアに適応し、その改善を計った。 (3)テストの答えをコンピュ-タに入力すると、ただちに答えの正誤を判定し、誤答のときは、その原因までわかるようになると、よりよいCAI学習が出来る。そのようなシステムを分数加算で制作し、実用化することに成功した。それは、人工知能の研究の一種であるエキスパ-ト・システムを用いて達成された。又、その方法は、微分・積分などの数式処理にも適用された。 以上のように、計画された研究目的は大体達成されたと考えているが、さらに教育現場での実用化を計りたい。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 洲之内治男,鈴木伸: "分数加算の誤答解析(III)" 日本科学教育学会年会論文集. 12. (1988)
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[Publications] 洲之内治男,鈴木伸: "分数加算の誤答解析(IV)" 日本科学教育学会年会論文集. 13. 359-362 (1989)
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[Publications] 洲之内治男,他5名: "ファジィ理論を応用した教材構造分析" 日本教育工学会大会論集. (1989)
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[Publications] 寺田文行,他6名: "マジョリティの為の数学教育の方法と探求" 早稲田教育評論. Vol.3. (1989)
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[Publications] 勝又保雄,他3名: "Instruction Cluster Analysis Appling Fuzzy Graph" Educational Technology Int'l Conperence 23-th. (1988)
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[Publications] 山下元: "Approximate Algorithem of Fuzzy Groph and its Applications" Int'l Fuzzy System Association 3rd. (1989)