1989 Fiscal Year Annual Research Report
ハ-ドウェア並行処理制御機構を有する高速トランザクションマシンの研究開発
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63850068
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
上林 彌彦 九州大学, 工学部, 教授 (00026311)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 千秋 長崎大学, 工学部, 助手 (00217861)
有川 正俊 九州大学, 工学部, 助手 (30202758)
最所 圭三 九州大学, 工学部, 助手 (50170486)
古川 哲也 九州大学, 大型計算機センター, 講師 (00209165)
今井 浩 九州大学, 工学部, 助教授 (80183010)
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Keywords | 並行処理制御 / ハ-ドウェア / ホットスポット / シミュレ-ション / バックアップ / 2ポ-トメモリ / 大容量主記憶 |
Research Abstract |
本年度は、頻繁にアクセスされるデ-タ(ホットスポットデ-タ)を大容量主記憶においたときの問題点について扱った。具体的には以下のような研究およびハ-ドウェアの開発を行った。 1.ホットスポットを考慮した並行処理制御機構のミュレ-ションによる評価 二相施錠方式で問題になるすくみの検出に対して、すくみ検出グラフを用いる方法と、本研究で用いる時間切れによる方法について、ホットスポットを考慮してシミュレ-ションを行った。その結果、ホットスポットにアクセスが集中するときでも、時間切れ方式の方がすくみ検出グラフを用いる方法より性能が良いことが分かった。この点から、時間切れ方式の有用性が示された。さらに、時間切れ方式では、デッドラインの決め方が性能に大きく影響するため、ハ-ドウェア並行処理制御を行うときには、デッドラインの変更を可能にすべきであることが分かった。本年度の予算で増設したメモリおよびディスクは、シミュレ-ションの効率化に役だっている。 2.バックアップ機構を備えた主記憶のハ-ドウェア設計およびプロトタイピング 本研究で開発中の主記憶は、通常の処理を行うためのアクセスポ-トとバックアップを行うためのポ-トを持つ2ポ-トメモリで構成する。さらにバックアップ時に通常の処理を妨げないように、ホットスポットプレ-ンとバックアッププレ-ンを持つ。バックアッププレ-ンは、通常の処理、バックアップ時、バックアップ後のホットスポットプレ-ンのコピ-の3つの状態に対処できるようなハ-ドウェア機構を持つ。使用するLSIを減らすために、ア-ビタを自作することにした。 その他、並行処理の基礎的な研究も行っており、いくつかの成果を得ている。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Xingguo ZHONG: "Timestamp Ordering Concurrency Mechanisms for Transactions of Various Length" in Lecture Notes in Computer Science (Proc.of Foundations of Data Organization and Alogorithms,Paris),Springer-Verlag. 367. 505-516 (1989)
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[Publications] Keizo SAISHO: "A Time-Stamp Based Concurrency Control Mechanism for Redundant Computing Systems" PARBASE-90:A Two Track Conference on Databases,Pararell Architectures,and Their Applications. (1990)
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[Publications] Yahiko KAMBAYASHI: "Control of Two-Phase Locking Mechanisms" Proceedings of the Far-East Workshop on Future Database Systems,Melbourne. (1990)