1989 Fiscal Year Annual Research Report
北陸産貝化石・ケイソウ土を原料とした有機複合体の開発利用に関する試験研究
Project/Area Number |
63860010
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Research Institution | Ishikawa Agricultural College |
Principal Investigator |
長谷川 和久 石川県農業短期大学, 農学科, 助手 (10070848)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中川 義勝 石川県農業総合試験場, 能登農業技術センター, 技師
小林 一行 長野県須坂中央青果市場, 営農指導課長
島崎 藤雄 富士断熱工業K. K, 工場長
塚本 稔 伊藤鐡商店K. K, 食品工場, 課長
稲葉 保 富山県立技術短期大学, 農学科, 助教授 (80089002)
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Keywords | 貝化石 / ケイソウ土 / 有機質肥料 / 有機複合体 |
Research Abstract |
1.前年度の試験により試作された4種類の複合体(貝化石10%処理、貝化石5%+ケイソウ土5%混合処理、ケイソウ土10%処理および対照)を長野県菅平の黒色火山灰畑地において、施用量10a当たり200kg条件で試験使用し比較した。 2.白菜(品種理想)では区間差がみられず、畑地の表面排水の方向、土壌水分の影響が大きく、これによる根コブ病の発生、被害をみた。しかし根コブ病に強い品種(空海)では区間による差は概してみられず、根コブの被害もほとんどみられなかった。この畑では降雨後の相対的に湿った状態時にうね立てがなされたために、土壌砕土や通気性が不充分となり、試験区間の差よりも土壌物理性の要因の差がやや強く出る面がみられた。 3.大根(品種北海青首耐病総太)ではケイソウ土10%処理区が他のものに比べて栽培上、生育がややよいように観察された。貝化石+ケイソウ土混合処理の複合体は施用時、農業者の目からは窒素が多いように見られ、また実際に使用してみると大根の生育が他のものに比ベて4〜5日遅れると観察された。この原因の1つとして堆肥の分解が緩効的が否かの検討が必要である。 4.沖積土壌の畑地において主に有機質肥料+貝化石施用区と主に無機質肥料+貝化石施用区に複合体を併用した場合の露地トマト(桃太郎)果実中の主要無機成分含有率の果房段別推移を比較したが、著しい区間の特徴はみられなかった。
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Research Products
(1 results)