1990 Fiscal Year Annual Research Report
放射線情報システム(RIS)と実験用小規模PACSの構築
Project/Area Number |
63870045
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
小塚 隆弘 大阪大学, 医学部, 教授 (40028478)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷 裕一郎 東芝, 那須工場・応用システム部, 主務
近藤 博史 大阪大学, 歯学部, 助手 (70186857)
稲本 一夫 大阪大学, 医療技術短期大学部, 教授 (00068446)
御供 政紀 大阪大学, 医学部, 講師 (20028591)
早川 徹 大阪大学, 医学部, 教授 (20135700)
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Keywords | PACS / 放射線情報システム / レポ-ティングシステム |
Research Abstract |
平成2年度の成果は具体的には3つのソフトウェア-の開発からなる。 一つは画像付レポ-ティングシステムの開発である。特徴は1)選択方式のシェ-マを前もって入力しておき、これを選択、2)その絵の上にに病変部を示す円、四角形を重ねること、3)マウスによる選択方式を原則とし、前もって選択の範囲が限定できるものは極力別ファイルをメンテナンスで作り、レポ-ト作成時の手間を省くこと、4)対話画面を患者情報、検査情報、臨床情報、所見情報に区分しそれらがすぐ分るよう配置、5)入力はネットワ-クから離れても可能で後でネットワ-クを介してホストコンピュ-タに転送可能、6)ホストの情報の内必要部分は逆に転送し、いつでもパソコンで研究材料にできる点などである。4ケ月の臨床施行を経て、現在、ほぼ、臨床使用可能となった。 2番目は昨年度開発のオ-トフィ-ダ付フィルムデジタイザ-に画像の情報を複数人分画像枚数とともに前もって入力しておき、一度に数十人分のフィルムを入力できるようにした。この間、人をつける必要がなくなり、オ-トフィ-ダ-接続の当初の目的の省力化が可能となった。3番目は画像表示端末の複雑な操作を昨年度までの臨床使用の経験からいくつかの組み合せに単純化しラップトップパソコンでコントロ-ルすることにした。操作は原則的にマウスによる選択方式にした。画像ディレクトリ-もここで整理できるようにした。このソフト、ハ-ドの追加により操作性、表示速度の改善をみた。 昨年、一昨年の経験を材料に新病院の画像系LANの独立化したPACSとレポ-ティングのみならず、検査計画支援、検査支援、レポ-ト作成支援、治療部門支援などのシステムを盛り込んだRISを設計した。
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[Publications] 近藤 博史: "Digital Radiography 総説" 画像診断. 10. 16-23 (1990)
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[Publications] 近藤 博史: "Digital Radiographyの現状と将来" 医学の歩み. 157. (1991)
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[Publications] 近藤 博史 (分担): "放射線技術叢書「PACS」" 日本 放射線技術学会, 183 (1990)