1988 Fiscal Year Annual Research Report
HLA適合血小板および骨髄提供可能者の確率と提供登録者集団の適正規模に関する研究
Project/Area Number |
63870047
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
十字 猛夫 東京大学, 医学部(病), 教授 (20009997)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
赤座 達也 日本赤十字社, 中央血液センター・研究部, 成分献血課長
宮崎 博司 東北大学, 工学部, 助手 (00134007)
徳永 勝士 東京大学, 理学部, 助手 (40163977)
高橋 孝喜 東京大学, 医学部(病), 助手 (50171484)
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Keywords | 骨髄移植 / HLAハプロタイプ / HLA適合提供者 |
Research Abstract |
HLAーA座、B座、C座、DR座抗原ハプロタイプの頻度を調べる為の家系調査を宮城県を中心とした東北地方の日本赤十字社各血液センターと共同して開始している。今回の大規模の家系調査によるHLAーA座、B座、C座、DR座のハプロタイプ頻度の決定に基づき、提供登録者集団の適正規模の決定が可能になると期待される。しかし、1家族5人以上(両親2人と子供3人以上)の条件にあい、調査に協力して下さる家系を捜し出すこと、また調査により得られた貴重な血液サンプルを速やかに処理することは必ずしも容易ではない。我国は社会医療に対する国民の関心が高く、本研究に対する一般の十分な協力も予想されるが、研究を実りあるものとするには尚一層の工夫・努力、日本赤十字社各血液センター等、関係者の協力が必要と考えている。研究に必要な機器として、検査に際し必要なアーカス蛍光光度計、検体保存用冷蔵庫、統計処理プログラム作成・データ入力用にパーソナル・コンピューター等を購入している。これらを用いて、従来の少数の家系調査に基づくHLAハプロタイプ頻度表を用いて、表現型の頻度、また、その表現型に対する適合者数、準適合者数の算出を行なった。これに基づいて登録者集団の適正規模の検討を行ない、その結果についてTransfusion誌に投稿し、採用された(in press)。これらの計算は、宮崎、高橋が作成した統計処理用プログラムを使い、パーソナル・コンピューターあるいは大型計算機を使用して行なったものである。計画作成時に予想されたように、表現型でみると欧米に比べ比較的バラツキの少ないこと、また血小板輸血あるいは骨髄移植のunrelated donor poolの適正規模が少なくてすむこと等が判明した。これらの結果は今回の調査結果に基づいて当然修正されるべきものであるが、全般的な傾向する意味で有用と考えられた。
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