1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
63870051
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Research Institution | 福井医科大学 |
Principal Investigator |
谷川 允彦 福井医科大学, 医学部, 助教授 (00111956)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 弘 福井医科大学, 医学部, 助手 (90184770)
丸橋 和弘 福井医科大学, 医学部, 助手 (60165941)
斉藤 等 福井医科大学, 医学部, 教授 (90079898)
村岡 隆介 福井医科大学, 医学部, 教授 (10026924)
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Keywords | In vitro制癌剤感受性試験 / Human Tumor Clonogenic Assay / Seintillation Assay / 胃癌 / 大腸癌 / 感受性試験成功率 / 臨床相関 |
Research Abstract |
昭和63年度までにIn vitro制癌剤感受性試験であるHuman Tumor Clonogenic Assay(以下HTCA)については671例、Scintillation Assay(以下SA)については439例の各種新鮮悪性腫瘍を用いて検討してきた。HTCAの671例のうち胃癌195例、大腸癌162例、またSAの439例のうち胃癌140例、大腸癌97例と両試験法ともに胃及び大腸癌を主体に検討してきた。まず感受性判定成功率についてみると、HTCAでは胃癌の成功率が大腸癌に比べて有意に低い値を示しているが、SAでは両癌の差は明らかではない。即ち、HTCAにおいては胃癌45%、大腸癌67%であり、SAにおいては胃癌58%、大腸癌56%である。HTCAはその感受性判定の為に腫瘍細胞のコロニーの形成を待たなければならないので、3週間前後の培養期間を必要とするのに対して、SAは僅か三日間の組織培養のみであり、これら二種類のIn vitro感受性試験法の根本的な違いがここにあると言える。このことから、胃癌細胞は大腸癌細胞に比較して現行の組織培養手段のもとでは長期培養にはむかないことが考えられる。換言すると、癌の臓器別に各種In vitro感受性試験の適・不適があることが想像される。また同時に上記事象は癌の臓器別を問わない感受性試験は短期培養からなるべきであることを示唆しているように解釈される。 現在まで蓄積した両AssayによるIn vitro成績と臨床成績との相関性はHTCAにおいて60回の、SAにおいて82回のIn vitro-In vitro反応の比較によって検討した。 すべてRetro spectiveに検討した結果であるが、感受性制癌剤の正診率すなわち真陽性率はHTCA52%(13/25)、SA42%(14/35)であり、非感受性制癌剤の正診率、すなわち真陰性率はHTCA95%(36/38)、SA95%(41/44)であり、きわめて類似した結果を示している。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 谷川允彦: 癌と化学療法. 13. 1176-1184 (1986)
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[Publications] 谷川允彦: 癌(GANN). 46. 397 (1987)
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[Publications] 森本秀樹: 日本外科学会雑誌. 89. 527 (1988)
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[Publications] 下松谷匠: 癌(GANN). 47. 575 (1988)
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[Publications] 谷川允彦: 癌と化学療法. 16. (1989)
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[Publications] 下松谷匠: 日本癌治療学会雑誌. 23. 167 (1988)