1990 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
63870081
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
道 健一 昭和大学, 歯学部, 教授 (40013891)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松井 義郎 昭和大学, 歯学部, 助手 (10181687)
田代 恒久 昭和大学, 歯学部, 助手 (70188233)
斎藤 健一 昭和大学, 歯学部, 講師 (20119192)
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Keywords | 抜歯術 / 抜歯力 / 超音波振動装置 / 抜歯所要時間 / 抜歯後創傷治癒 |
Research Abstract |
本年度はこれまで(昭和63年度,平成元年度)行った基礎的検討結果をもとに臨床応用を行った。 1.対象および方法 対象は矯正治療のため便宜抜去が必要な男性2名,女性5名の計7名で,年齢は13〜24歳であった。抜歯対象歯は上顎あるいは下顎の第一小臼歯の16歯で,両側一対とし,任意に選択した一方を超音波施行群(以下US群),反対側を対照群とした。方法は抜歯対象歯を浸潤麻酔後,われわれが考案した抜歯用超音波チップを歯根膜腔内へ挿入し、歯根膜線維の切断を行った。超音波チップの作用時間は60秒間とし、処置後、ストレインゲ-ジを貼った鉗子で抜歯を行った。このストレインゲ-ジに生じたひずみ力から,われわれが開発した抜歯力測定システムによって,全抜歯力および抜歯所要時間を算出した。 2.結果 全抜歯力ではUS群,2.30×10^3±1.80×10^3kg・sec(n=8),対照群8.80×10^3±6.12×10^3kg・sec(n=8),抜歯所要時間ではUS群13.4±8.6sec,対照群46.3±32.9secと、両群間に明らかな有意差が認められた(P<0.05)。 以上の結果から,われわれが考案した超音波チップを用いて抜歯を行うと,対照群に比べ、約1/4の抜歯力および抜歯所要時間の値であった。またこれらの症例では術中,術後の異常出血例や術後創傷治癒不全(ドライソケット)例などはみられなかった。 これらの総合所見から本法は十分に臨床応用可能であると考えられた。
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Research Products
(1 results)