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1988 Fiscal Year Annual Research Report

歯周病の病因解明に関する研究ー特に白血球の役割についてー

Research Project

Project/Area Number 63870115
Research Category

Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research

Research InstitutionAichi Gakuin University

Principal Investigator

野口 俊英  愛知学院大学, 歯学部, 教授 (50014262)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 梅村 昌孝  愛知学院大学, 歯学部, 助手 (70191921)
小嶋 久雄  愛知学院大学, 歯学部, 助手
本多 隆保  愛知学院大学, 歯学部, 講師 (40192322)
Keywords歯周病 / 全身的要因 / 好中球 / メソトレキセート / 歯槽骨吸収 / 走化性
Research Abstract

本年度は、ラットの歯周組織にナイロン糸を挿入することによって、歯周組織に軽度の歯周病変を惹起させた後、動物に全身的にメソトレキセートを投与することによって実験的な白血球の減少状態を引き起こし、その動物の歯周組織の病理組織学的変化と白血球の変化、特に好中球の数と走化性の変化を検索した。
生食水を投与した対照群では、全ての実験期間において、歯肉上皮に潰瘍はみられず、歯肉結合組織には軽度の炎症性細胞浸潤が観察された。歯槽骨には骨吸収はみられず、歯根膜にも炎症性細胞浸潤は認められなかった。メソトレキセートを全身的に投与した実験群では、歯肉上皮に潰瘍はみられず、歯肉結合組織では7日目に中等度の炎症性細胞浸潤が観察された。歯槽骨では5日目、7日目と9日目に破骨細胞性の骨吸収像がみられた。歯根膜では5日目、7日目と9日目に炎症性細胞浸潤が観察された。
対照群の動物では、全ての実験期間において、総白血球数、好中球数ともに変化はみられなかった。実験群の動物では、対照群に比較して、総白血球数は7日目まで低下し、また、好中球数は7日目まで低下し、また、好中球数は5日目と7日目に著しく低下していた。また、実験群の動物では、対照群の動物に比較して、好中球数に危険率1%で有意に走化性の低下が認められた。
以上、本年度の研究結果より、動物の歯周組織に惹起された軽度の炎症性病変は、メソトレキセートの全身的な投与によって、歯槽骨の吸収を伴う高度の炎症性病変にまで進展することが判明した。また、この変化には、好中球の数の減少ばかりでなく、その走化性の低下も強く関与していることが示唆された。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 野口俊英 他: 日本歯周病学会会誌. 30. 70 (1988)

URL: 

Published: 1990-12-19   Modified: 2016-04-21  

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