1988 Fiscal Year Annual Research Report
実験用日本白色種ウサギコロニーの遺伝的類縁関係の解明と標準系統の作出
Project/Area Number |
63880013
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
後藤 信男 神戸大学, 農学部, 教授 (80195940)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上松 嘉男 日本実験動物協会, 動物繁殖研究所大宮研究所・副会長, 副所長
福田 勝洋 農水省, 家畜衛試, 室長
辻 荘一 神戸大学, 農学部, 助教授 (10031220)
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Keywords | 下顎骨分析 / 主成分分析 / 系統の同定 / 類縁関係 |
Research Abstract |
1.日本白色種(日白種)ウサギに関するアンケート調査 日白種ウサギの系統化の実態を把握するために、日白種由来の繁殖コロニーを5年以上維持している施設にその由来、選抜・繁殖方法、体重・血液等の特性値についてアンケートによる調査を実施した。 1) 回答状況:調査依頼先31施設のうち28施設から回答があった。 2) 由来:長野種畜牧場由来が6コロニー、中外製薬由来が4コロニーで他は不明のものが多かった。 3) 選抜・繁殖方法:選抜形質については「小型で繁殖能力の高いもの」「おとなしいもの」等共通的形質から「耳の大きい、耳血管の太いもの」「インシュリン高感受性」など特殊な形質にわたり、コロニー間でかなり異っていた。家系図記録が9コロニーでとられていた。 4) 特性値:体重等特性値のコロニー間差は大きく、各コロニーの日白種は遺伝的にかなり異っていると推測された。 5) 回答のあった28施設のうち17施設が下顎骨採取に協力した。 2.研究材料採取 上記17施設に、成熟雌10頭(10〜24ケ月齢)の頭蓋骨の提供を求めたところ、15施設17コロニーからの提供があった。 3.下顎骨標本作成・計測 加熱滅菌後凍結した頭蓋骨を送付してもらい、解凍後、剥皮ー筋肉除去ー0.5%パパイン液浸漬ー水洗ー乾燥 の手順を経て標本にした後、萬能投影器で12部位を計測した。 4.計179頭の標本を得た。計測も終了しそのデータに主成分分析を施したところ、第1〜第3主成分の累積寄与率は93.8%であった。そこで各コロニーを第1〜第3主成分立体図にプロットし位置関係を検討中である。
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