2017 Fiscal Year Annual Research Report
Robot user interface promoting high speed learning of operation skill by a control of operation preference
Publicly Offered Research
Project Area | Cognitive Interaction Design: A Model-Based Understanding of Communication and its Application to Artifact Design |
Project/Area Number |
17H05858
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
渡辺 哲陽 金沢大学, 機械工学系, 准教授 (80363125)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | ユーザーインターフェース / ロボット / インタラクション |
Outline of Annual Research Achievements |
ロボット操作が上手な人とそうでない人の違いとは何であろう?上手くできない人を操作に習熟していないととらえ,実験によりその謎を探るのが目的である.ロボット操作を行ったことがない被験者に小型二足歩行ロボットを操作してもらい,直立状態から片足立ち状態へと状態を遷移させるタスクを行ってもらった.本研究では,「生成される操作には嗜好性があり,操作に失敗してもその失敗操作を繰り返してもらう.」という仮説を立て,これに基づいて,操作嗜好性を変えることができる刺激の抽出と,個性を踏まえた操作習熟加速システムの実現を目指した.初年度となる平成29年度においては,視覚刺激によって操作嗜好性を変化させ,それによって操作習熟が加速するかを検討した.具体的には,操作ボタンをランダム配置することで,操作嗜好性を変えることを試みた. 結果として,一部の被験者に関してのみ,操作嗜好性によらない操作を行わせることができ,その操作習熟度加速を実現できた.しかしながら,全体としては操作習熟速度の加速化には至らなかった.以上を鑑み,ランダム配置を一時的にする,ランダム配置を悟られない刺激とする,など数々を試みた.操作嗜好性を変えることができても,操作習熟加速につながるように変えることは出来ず,操作習熟度加速因子の特定が求められる. 一方で,ASD患者を被験者とする実験を行い,その特性から操作習熟度加速因子の特定を試みる行いも行った.ASD患者が成功パターンを見出すのが極めて速いことが分かった.追検討が必要であるが,この結果を一般被験者へと応用する試みが待たれる.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初予定では,操作習熟度加速因子(刺激)を見出すのが目標値であったが,もう一歩という段階にある.このため,やや遅れていると判断した.
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度は,引き続き,操作習熟加速因子(刺激)を見出す実験を行う.このとき,ASD患者における良好な結果に基づいた因子(刺激)の設定を行うことも試みる.その結果に基づき,操作習熟を加速するユーザーインターフェース設計を試みる.また,本領域の主眼の一つであるインタラクションモデル(他者モデル)との関係性についても分析を進め,インタラクションモデル(他者モデル)に基づいたユーザーインターフェース設計が操作習熟を加速するかどうかも検討する.
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