2014 Fiscal Year Annual Research Report
膠芽腫幹細胞ニッチで特異的に変化するマイクロRNAを標的とした新規治療法の創出
Publicly Offered Research
Project Area | Development of Novel Treatment Strategies Targeting Cancer Stem Cells |
Project/Area Number |
25130710
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
秀 拓一郎 熊本大学, 医学部附属病院, 助教 (40421820)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | がん幹細胞 / ニッチ / 膠芽腫 / マイクロRNA / 再発 |
Outline of Annual Research Achievements |
膠芽腫は最も悪性度の高いがんの一つであり平均生存期間はいまだ1年程度である。膠芽腫は脳の特殊性から境界部分を含め広く取り除くことはできず、腫瘍本体部分の摘出にとどまることが多い。放射線化学治療を追加しても、腫瘍摘出腔周囲からの再発が多いことから、治療抵抗性で再発の原因となる膠芽腫幹細胞および膠芽腫幹細胞ニッチが摘出腔周囲に残存していると考えられる。本研究では境界領域で特異的に変化するマイクロRNAを同定し、膠芽腫幹細胞と膠芽腫幹細胞ニッチを標的とした新規治療法の開発が目的である。 膠芽腫手術時の摘出組織から腫瘍部分、境界部分、辺縁部分(正常に近い)部分を別々に採取し、正確なサンプリングを行う為に、それぞれの半分の組織で病理学的検討を行い、凍結保存しておいた残り半分の組織からmiRNAを精製しmiRNAマイクロアレイによる解析を行った。12例の解析を行い、境界部で特異的に高発現するmiRNAを同定し、摘出膠芽腫組織を用いたmiRNA in situ hybridizationで組織内での発現も確認した。これまでに樹立してきた膠芽腫幹細胞をマウス脳内に移植した脳腫瘍モデルで検討すると、このmiRNAは形成された腫瘍組織内での発現はなく腫瘍周囲での発現を認めた。 このmiRNAの発現ベクターを導入した膠芽腫細胞は増殖や移動能に変化がなかったが腫瘍形成能は消失していた。高発現領域にはマクロファージやオリゴデンドロサイトの高集積を認めた。これらの細胞の相互作用によって腫瘍境界領域では再発の原因となる膠芽腫幹細胞ニッチを形成していると考えられた。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] The anti-tumor effect of fibrin glue containing temozolomide against malignant glioma2014
Author(s)
Anai, S, Hide T, Takezaki T, Kuroda J, Shinojima, N, Makino K, Nakamura H, Yano S, Kuratsu J,
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Journal Title
Cancer Sci.
Volume: 105
Pages: 583-591
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Acknowledgement Compliant
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[Journal Article] Hypoxia suppresses cylindromatosis (CYLD) expression to promote inflammation in glioblastoma: possible link to acquired resistance to anti-VEGF therapy.2014
Author(s)
6.Guo J, Shinriki S, Su Y, Nakamura T, Hayashi M, Tsuda Y, Murakami Y, Tasaki M, Hide T, Takezaki T, Kuratsu JI, Yamashita S, Ueda M, Li JD, Ando Y, Jono H.
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Journal Title
Oncotarget
Volume: 15
Pages: 6353-6364
Peer Reviewed / Open Access
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