Project Area | Quality of lipids in biological systems |
Project/Area Number |
15H05897
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
有田 誠 国立研究開発法人理化学研究所, 生命医科学研究センター, チームリーダー (80292952)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
有田 正規 国立遺伝学研究所, 情報研究系, 教授 (10356389)
瀬藤 光利 浜松医科大学, 国際マスイメージングセンター, センター長 (20302664)
反町 典子 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 分子炎症制御プロジェクト長 (30217468)
藤本 豊士 順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任教授 (50115929)
佐々木 雄彦 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (50333365)
矢冨 裕 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (60200523)
横溝 岳彦 順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60302840)
岡村 康司 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (80201987)
杉本 幸彦 熊本大学, 大学院生命科学研究部(薬), 教授 (80243038)
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Project Period (FY) |
2015-06-29 – 2020-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2019)
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Budget Amount *help |
¥260,650,000 (Direct Cost: ¥200,500,000、Indirect Cost: ¥60,150,000)
Fiscal Year 2019: ¥40,170,000 (Direct Cost: ¥30,900,000、Indirect Cost: ¥9,270,000)
Fiscal Year 2018: ¥36,530,000 (Direct Cost: ¥28,100,000、Indirect Cost: ¥8,430,000)
Fiscal Year 2017: ¥38,610,000 (Direct Cost: ¥29,700,000、Indirect Cost: ¥8,910,000)
Fiscal Year 2016: ¥34,320,000 (Direct Cost: ¥26,400,000、Indirect Cost: ¥7,920,000)
Fiscal Year 2015: ¥111,020,000 (Direct Cost: ¥85,400,000、Indirect Cost: ¥25,620,000)
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Keywords | 脂質 / 領域マネジメント / 研究支援センター / 領域事務局 / 脂質データベース / 広報活動 / 領域会議の開催 |
Outline of Annual Research Achievements |
リポクオリティ領域全体の円滑な研究活動を支援するため、総括班として以下の活動を行った。 (1)本領域のホームページ(https://sites.google.com/site/lipoqualityjpn/)において、研究成果や研究内容紹介などについて随時情報のアップデートを行った。16件の公募班を新たに加えた領域ホームページの整備および領域メイリングリストなど相互の連絡体制を整えた。また、本領域の最終年度に開催する第60回国際脂質生物学会議(ICBL2019)の事務局を立ち上げた。(2)研究支援センターの整備と利用:理研IMS内に設置した質量分析センターは、ノンターゲット解析の技術開発および従来のターゲット解析と組み合わせて領域内外との共同研究を展開し、リポクオリティ領域研究の進展に大きく貢献した。また、他の研究支援センターについてもそれぞれ整備を行ない、公募班員を含めたリポクオリティ領域研究を支援する運用を行った。(3)リポクオリティ・データベースの企画会議を月一回開催し、公開内容の検討、および海外の研究拠点や外部データベースとの連携方法について議論した。(4)第6回総括班会議を開催し、領域の運営方針について議論を重ねた。(5)「実験医学増刊:脂質クオリティ-生命機能と健康を支える脂質の多様性-」を羊土社から出版いただき、国内向けの総説集としてリポクオリティ領域研究の周知を図った。また、第60回日本脂質生化学会(東京)、9月に第91回日本生化学会大会(京都)にて共催シンポジウムを開催し、公知を図った。(6)2018年6月に第4回領域会議(淡路)を開催した。(7)2019年3月に第4回領域ニュースレターを発行した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
各研究支援センターの運営状況は以下のように良好である。 (1)質量分析センター:引き続きノンターゲット解析(Q-TOF)とターゲット解析(tripleQ)による脂質分析支援を領域内外の研究者に対して行った。また、得られた脂質分子の定量情報をリポクオリティ・データベースに登録する作業を進めた(有田班)主にイノシトールリン脂質測定支援を行った(佐々木班)(2)脂質イメージングセンター:イメージングデータの解析に機械学習による分子分布パターンの分類を行い、脳の白質、灰白質、小脳皮質など特異的な分布を示す脂質群を得る解析法を確立した(瀬藤班)ホスファチジルセリンおよびイノシトールリン脂質可視化解析法による共同研究を進めている(藤本班)(3)膜機能解析センター:筋小胞体膜に膜電位プローブをターゲットさせて膜電位の計測を行い、内膜からの蛍光シグナルをもちいて内膜電位の計測の可能性が見出された。またファゴソーム膜からの膜電位計測を行い、貪食にともなって膜電位が過分極することを見出された(岡村班)新規スフィンゴミエリンプローブの有用性および汎用性を高めるための材料を構築している。また、スフィンゴミエリンプローブ発現誘導型トランスジェニックマウスを作出した(反町班)(4)脂質データベース:45のグリセロ脂質とスフィンゴ脂質クラスに対し、鎖長や不飽和度を自由に設定して理論スペクトルを生成、ダウンロードできる機能を付与した(有田班)(5)臨床検体センター:倫理委員会の承認の下、血清、血漿、リポ蛋白、髄液、尿、ヒト組織検体などの臨床検体を収集し、領域内に提供した(矢冨班)(6)2018年6月17-19日に第4回領域会議を淡路夢舞台国際会議場にて開催した(横溝班)2019年2月に領域ニュースレター第4号を発行し、ホームページ上の業績を更新することにより、研究内容と成果の公知を図った(杉本班)。
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Strategy for Future Research Activity |
現時点では本総括班は極めて順調に稼働していると考えられるため、とくに問題点はない。今後も班員のサポートと、活発な班会議や情報発信を継続する。 (1)質量分析センター:引き続きリポクオリティ分析支援センターとしての運用を行うと同時に、データベースや脂質スペクトルライブラリの構築を進める(有田班)位置異性体の個別解析法と集約解析法を領域内外の研究者に提供して、引き続きリポクオリティ分析支援センターとしての運用を行う(佐々木班)(2)脂質イメージングセンター:引き続き、組織分解能レベルから細胞分解能レベルでのマスイメージング解析を推進していくと共に、イメージング解析に機械学習を取り入れる事で効率化を推進していく(瀬藤班)進行中のイノシトール4リン酸、ホスファチジン酸の可視化解析法開発を推進するほか、リン脂質の脂肪酸鎖を解析する方法の開発に着手する(藤本班)(3)膜機能解析センター:膜電位プローブの分子の改変をさらに進め、蛍光シグナルの向上とフォトブリーチングの解消、計測希望部位での安定な集積効率を向上させ、多様な実験系での膜電位計測へと拡張させていく(岡村班)引き続き脂質可視化プローブの開発および管理配布体制を整備する(反町班)(4)脂質データベース:リポクオリティの成果を既存のデータベースと連携させ、領域終了後もその成果が継続して利用され続ける工夫をする(有田班)(5)臨床検体センター:引き続き臨床検体の提供を通じた領域内貢献を果たしていく(矢冨班)(6)2019年6月17日に第2回リポクオリティ国際シンポジウム、6月17-21日に国際脂質生物学会議(ICBL)を開催する(横溝班)リポクオリティニュースレターの編集・刊行や領域ホームページ更新を通じて、本領域内外の有機的な連携と国際交流活動を加速させる(杉本班)。
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