Budget Amount *help |
¥128,830,000 (Direct Cost: ¥99,100,000、Indirect Cost: ¥29,730,000)
Fiscal Year 2025: ¥22,880,000 (Direct Cost: ¥17,600,000、Indirect Cost: ¥5,280,000)
Fiscal Year 2024: ¥22,620,000 (Direct Cost: ¥17,400,000、Indirect Cost: ¥5,220,000)
Fiscal Year 2023: ¥22,750,000 (Direct Cost: ¥17,500,000、Indirect Cost: ¥5,250,000)
Fiscal Year 2022: ¥22,620,000 (Direct Cost: ¥17,400,000、Indirect Cost: ¥5,220,000)
Fiscal Year 2021: ¥37,960,000 (Direct Cost: ¥29,200,000、Indirect Cost: ¥8,760,000)
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は特に、細胞競合制御因子AHNAK2の機能解析で大きな進展があった。 AHNAK2は変異細胞に隣接した正常細胞においてリン酸化が亢進し、細胞競合による変異細胞の排除を亢進するする分子として同定された(Cell Rep, 2022)。まず、高浸透圧、高温、酸化ストレスなど様々な外的ストレスによって、AHNAK2のリン酸化が顕著に亢進することを見出した。さらに、リン酸化したAHNAK2がストレスによって生じた変性タンパク質を細胞膜から吐き出すように細胞外へと排出する新たなプロテオスタシスのプロセスに関わっていることを発見し、この現象をSPIT (Selective Purge of Intracellular Trash)と命名した。細胞内には、生じた異常なタンパク質を処理し、恒常性を維持するためにいくつかのメカニズムが存在する。このようなタンパク質のホメオスタシス維持機構はプロテオスタシス(proteostasis)と呼称され、これまでの研究で主に3つのメカニズムが働いていることが明らかになっている。1)Hsp70などのシャペロンタンパク質によるrefolding、2)ユビキチンープロテオゾーム系における分解、3)オートファジーによる分解。我々が発見したSPITは、既知の3つのメカニズムに加えて、新規のプロテオスタシスのプロセスがあることを示したものとして、学術的に大きなインパクトを与えることが期待できる。
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