CD8+T細胞由来のネコ免疫不全ウイルス増殖抑制因子の同定
Project/Area Number |
01J06470
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Basic veterinary science/Basic zootechnical science
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
下島 昌幸 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2001 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | ネコ免疫不全ウイルス / ネコ / T細胞 / 主要組織適合遺伝子複合体 / レトロウイルスベクター / 活性化 / 獲得免疫 / 細胞性免疫 / CD8+T細胞 / 活性化T細胞 |
Research Abstract |
1、ネコ免疫不全ウイルス(FIV)に対するCD8+T細胞の役割 FIV感染ネコの末梢血単核球(PBMC)を培養してもウイルス増殖が認められないが、CD8α+β+T細胞、CD8α+T細胞全体もしくはCD4+T細胞を除去してPBMCを培養した場合にウイルス増殖が認められた(一部は前回報告)。このことは、CD8α+β+T細胞、CD8α+β-T細胞およびCD4+T細胞がFIV増殖抑制作用を持つことを意味し、ウイルス感染においては、一部の細胞だけでなく複数の細胞群が感染制御のエフェクターとなり得ることが判明した。 また、各エフェクター細胞は他個体のPBMCにおけるFIV増殖に対しても抑制作用を示した。つまり、抑制作用(の一部)は主要組織適合遺伝子複合体に非拘束性であった。 以上の内容をまとめ、Microbes and Infection誌に投稿した(in press)。 2、レトロウイルスベクターを用いたスクリーニング系 細胞膜タンパクを極めて簡単に行なうことができる本系の改良版(前回報告)をさらに応用させ、FIVと結合するリンパ球膜タンパクの同定を行なった。得られたCD134ホモローグは、FIVとの結合性を有するのみでなく、FIVがリンパ球に感染する際に必要な分子であった。CD134は活性化したCD4+T細胞に主に発現する分子であることから、獲得免疫として病原体に応答したヘルパーT細胞自体に感染することがFIVによる病態の根底にあると考えられた。 以上の内容をまとめ、Science誌に投稿した(2004年303号1192-1195ページ)。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)