ホワイト・カラーの熟練形成メカニズムと企業の人事戦略及び雇用システムとの関係
Project/Area Number |
01J07759
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Business administration
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Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
上小城 伸幸 一橋大学, 大学院・商学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2001 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2003: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2002: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2001: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | フィールドワーク / 組織文化 / 熟練 / 造船業 / 意味世界 / ホワイトカラーの熟練 / モノの見方 / 共有された価値・信念 / 参与観察法 |
Research Abstract |
本年度は、前期は昨年度後期から引き続き実施してきた本格的なフィールドワークを行ない、後期はそのフィールドワークから得た膨大な量のデータを分析しながら、論文作成作業に着手した。 まず本年度前期では昨年度前期の文献研究から導出した組織メンバーの「モノの見方=意味世界」、すなわち「組織のメンバーが共有している信念あるいは価値=組織文化」がホワイトカラーの熟練形成においてどのような役割を果たしているのかという問いに接近するべく、造船業に属する某企業の協力を得て、文化人類学の領域において主に利用されている調査手法である参与観察法を通じて実際に現場に居ることによって観察できる状況や耳にする話を「記述」し、それらの記述からそのときどきの状況の意味を読み取ることによって組織メンバーの意味世界を理解しようと努めた。 後期は、上述のフィールドワークから得たデータを基に論文作成作業に着手した。まず、記述したデータの内容を正確に理解するために、造船業に関する先行研究のレビューを行なった。レビューから明らかになったことは造船業は1960年代から1970年代半ばにかけて急速に発展し、1973年と1979年の2度のオイルショックによって構造不況産業となり、その後1989年から再び成長期を迎え、この10数年間好況期にあるということであった。この間の詳細なプロセスについては、拙攻「日本の造船業の構造変化〜1989年以降の好況期における「大手」の低迷と「中手」の台頭」にまとめた。その後、ホワイトカラーの熟練形成プロセスの実証分析を行うべく、データの加工作業を行ない、現在は実証分析の結果を論文にまとめている最中である。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)