アパレルデザインに対する素材の力学的性質、風合い評価、仕立て映え評価の応用
Project/Area Number |
02F00186
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
家政学一般(含衣・住環境)
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Research Institution | Nara Women's University |
Principal Investigator |
米田 守宏 奈良女子大学, 生活環境学部, 助教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
孫 珠熙 奈良女子大学, 生活環境学部, 外国人特別研究員
孫 珠煕 奈良女子大学, 生活環境学部, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2003: ¥200,000 (Direct Cost: ¥200,000)
Fiscal Year 2002: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 衣服シルエット / 視覚評価 / 布力学特性 / 仮想縫製システム / フレアースカート / デザインイメージ / 3次元形状 / シミュレーション / シルエット / 力学的性質 / ブラウス / 視覚評定 / エレガント性 |
Research Abstract |
平成15年度当初の計画では、当該テーマに対して二つのアプローチを予定していた。第一のアプローチは、布の仕立て映え評価値(TAV)とブラウスシルエットの視覚評価との関係を検討することであり、第二のアプローチは、仮想縫製システムによって生成された衣服シルエット画像が視覚評定の研究に使用可能かどうかを検討することであった。本年度は第二のアプローチである、仮想縫製システムを用いた研究が進展したため、この方面に重点をおいて研究を行ったので、その概略について報告する。本研究では、シルエットが力学特性の影響を受けやすいと考えられるフレアースカートに服種を限定して、視覚評価に関する検討を行った。視覚評価の試料として、10種の布とその布を用いて製作されたフレアースカート10種、および、仮想縫製システムによって生成されたスカート画像10種を用いた。仮想縫製システムでは、型紙データ、布の力学特性測定値およびボディーデータをもとに、有限要素法(FEM)によるシミュレーションを行い、衣服の3次元形状を計算する。計算に用いた布の力学特性は、実物の布の測定値であり、その測定はKES-FBシステムを用いて行った。視覚評価におけるデザインイメージに関する官能試験の被験者は女子大生36名であり、官能試験の結果は相関分析、クラスタ分析を用いて解析を行った。得られた結果は以下の通りである。実物のスカートの「かたい-やわらかい」イメージは画像の「かたい、エレガントな、ドレープ性のある」などのイメージと高い相関がみられた。「エレガントな-スポーティーな」イメージをサンプル別に比較した結果、ベーシックな7種のサンプルは、画像と実物とで評価の傾向が似通っていた。以上をまとめると、仮想縫製システムを用いた方法が、衣服シルエットの視覚評価と力学特性の関係に関する研究において有効性を持つことが示された。以上の研究成果は、平成15年5月25日、日本家政学会第55回年次大会、および、平成15年6月6日、日本繊維機械学会第56回年次大会にて口頭発表を行っている。また、前年度までの成果は、日本家政学会誌、平成15年11月号に原著論文として公表されている。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)