近現代における日本の在中国公使館・領事館に関する研究
Project/Area Number |
02F00282
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Japanese history
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
小風 秀雅 お茶の水女子大学, 大学院・人間文化研究科・国際日本学専攻, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
于 紅(Hong Yu) お茶の水女子大学, 大学院・人間文化研究科・国際日本学専攻, 外国人特別研究員
于 紅 お茶の水女子大学, 大学院・人間文化研究科国際日本学専攻, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2002 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2002: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 領事館 / 公使館 / 幣原 |
Research Abstract |
本研究は、在中国公使館と領事館に関する実態の解明によって、日本の対中外交の全貌を解明することが目的である。この一年間、主に在中国公使館と領事館に関する基礎資料を調査し、また旧満州地域における領事館・日本の在華専管居留地における領事館などのあり方の解明を目指し、近現代における日本の公使館・領事館の役割を解明しようとした。 1、アメリカの海外調査、中国側の史料及び日本外務省外交史料館等の史料収集を行い、在中国公使館と領事館に関する基礎的なデータをまとめた。これにより、在中国公使館と領事館の史的展開を解明しようとした。アメリカのHarvard UniversityのYenChing Institute Library、Colombia UniversityのRare Book and Manuscript Libraryで史料調査を行い、本研究に重要な史料を得られた。と<に最近公開されたばがりの張学良に関する膨大な史料を閲覧でき、張学良政権と奉天領事館との関係、さらに日本との関係などについて新たな一面を見られた。日本と中国及びアメリカのめ史料を対照しつつ、領事館の設立は日本の対中不平等条約の締結、租界地および租借地の開設との関係を究明した。 2、旧満州地域を中心に領事館に関する実態解明を行った。間島領事館を取り上げることによって、日清・日露戦後の日本の対中対韓政策を新たな面から見ることができた。この研究では、間島総領事館はどのように開設されたのかということを、統監府臨時間島派出所と比較しながら、韓人裁判権問題に重点を置き、間島協約の締結とあわせてその史的展開を解明した。これにより間島をめぐる日本政府の対清政策を解明するともに、対中進出の拠点としての領事館の位置付けを明らかにした。 3、日本の在華専管居留地である杭州、蘇州、漢口および重慶における領事館に関する実態を解明しようとした。研究の重点は(1)領事館の開館過程と居留地設置との関係や、(2)領事館と専管居留地の崩壊にいたる過程、ということである。主に領事館の開館過程や居留地設置との関係について、入手した史料から見ることとし、領事館の役割を解明しようとした。 今後はいままでの研究成果をまとめることとし、在中国公使館と領事館に関する全般的な展開を解明すること、そして新たに山東地域あるいは福建地域の領事館の研究を行ってみたい。このことにより、在中国公使館・領事館に関する実態を解明し、日本の対中外交の全体像を明らかにしょうとする。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)