ヨーロッパと東アジア緊張緩和の国際比較-ドイツ、 日本、韓国を事例として
Project/Area Number |
02F00287
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Politics
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
高橋 進 東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
LEE Jong Guk 東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2002 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2003: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2002: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
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Keywords | 東アジア緊張緩和 / 国際システム / 冷戦 / 日本外交 / 北朝鮮 / 正常化 / 対話と抑止 / 東アジアの安全と平和 / 緊張緩和 / ヨーロッパの緊張緩和 / 東アジアの冷戦 / 朝鮮半島の緊張緩和 / 日本と東アジアの緊張緩和 / 西ドイツと緊張緩和 / 冷戦史プローゼット |
Research Abstract |
研究の二年目には東アジアの緊張緩和のなかで日本の対北朝鮮政策と課題-正常化と核問題を中心に国内レベルと国際システムレベルで具体的な研究を行った。まず国内レベルにおける指導者が国内政策と地域政策を通じて緊張をどのように認識し管理したのか、次に東アジアシステムレベルで緊張緩和がどのように行われていたかを注目した。 日朝国交正常化の意味を歴史的・地域的な観点から分析し、また1990年代以後の正常化過程を分析した。まず(1)歴史的な意味から朝鮮半島の半分は正常化されて半分は正常化されていない歴史的には、今日の国交正常化プロセスの過程においても、日本と北朝鮮の"立場の違い"があって大きな壁にぶつかっているのですが、これを解決しながら国交正常化をすることに真の正常化の意味がある。(2)地域的な意味からは東アジアで北朝鮮の場合外交的な孤立と葛藤の状態にある。北朝鮮が脅威であると思うのは韓国,アメリカ、日本である。現在の北朝鮮は危機の状態を管理することは東アジアの安全と平和に大きな意味があるし、目下の課題である。(3)両国間の意味では、今どうなるか不安な状態である。このような状況の中で、北朝鮮と日本との間で国交正常化を行なう場合、基本的に冷戦時代に作られた緊張は緩和されます。2国間関係だけを考えれば厳しい状況に置かれる可能性がある。より低いレベルでの話をしながら多国間協議をすれば、北朝鮮をより広い、東アジアという地域レベルでの話をする相手と位置づけて話ができると説明した。 次に、正常化交渉過程では、特に1990年以後の予備会談と本会談を中心に分析しながらその対立の厳しさを指摘した。また村山首相の訪朝をきっかけで両国関係は停止状態から関係正常化交渉が行われるようになったこと説明した。 三番目に平壌宣言の意味は、冷戦後不安定な地域であった東アジアでこういう宣言が行われたことは、東アジアの安定において大きな役割を果たしながら、日本外交という側面から見て北朝鮮との関係でイニシアティブを取ったことは大きな意味があったと指摘した。 最後に拉致問題と人道支援問題は厳しい状況に置かれて結局停止状態になった。その結果、日本の場合は対話と抑止という二つ、及び圧力政策、主にアメリカと同じような対話をしながら圧力をかける、そういう政策を取るようになったと分析した。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)