Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2003: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2002: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Research Abstract |
本研究の最終目的は生産システムにおけるマンマシンインターフェースに対して,モックアップやプロトタイプを作製せず合理的に設計するためのソフトウェアツールを構築することを目的としている。そのための基礎として,本年度は,昨年度に引続き,具体的なマンマシンインタフェース,すなわちタブレット型手持ち操作デバイスによるタッチパネル入力作業に対する筋電図測定結果から負荷評価を行った.作業時間は2時間,作業条件はデバイス重量0.5kg,0.75kg,1kg,1.25kgの4種および首からの吊り下げ紐の有無とした.筋電図の測定は上部僧帽筋,上腕二頭筋,腕橈骨筋,浅指屈筋について行い,その評価は整流・積分して求めた平均振幅と,パワースペクトルの図心から求めた平均周波数により,行った.その結果,筋電図の振幅および周波数において吊り下げ紐の有無が形響していること,とくに上腕二頭筋においていずれの重量の場合も吊り下げ紐有りの方が,振幅がかなり下がることがわかった.また,上腕二頭筋においては吊り下げ紐有りの場合,振幅と作業時間との間に高い相関が認められた.さらに,吊り下げ紐の有無によって各筋に掛かる負荷がかなり異なることがわかった。これらの結果は,昨年度行った主観評価結果,すなわち腕部分に対する負荷は吊り下げ紐有りの方が低いが,全身的な疲労感には直接影響しないという傾向と合致している.これらの成果は最終目標を達成する上で必要なデータベースの一部となるものである.
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