Project/Area Number |
02F00511
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
植物保護
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
宮田 正 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
SATO Mario Eidi 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2002 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2002: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
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Keywords | ケナガカブリダニ / ナミハダニ / メチダチオン / 感受性淘汰 / 抵抗性淘汰 / モノオキシゲナーゼ / 蛍光測定法 / cDNAのクローニング / 殺虫剤抵抗性 / 有機リン殺虫剤 / 淘汰 / チトクロームP450 / 逆淘汰 / カンザワハダニ |
Research Abstract |
メチダチオン感受性及び抵抗性カブリダニを育成するため、野菜茶業研究所より金谷系及び石垣系カブリダニの譲渡を得、室内でナミハダニを餌として大量増殖すると共に、メチダチオンによる淘汰実験を行った。ナミハダニの増殖は、インゲン豆苗を餌として用いた。金谷系統については、メチダチオンに対する抵抗性を上げるためと感受性を上げるために、石垣系統についてはメチダチオンに対する抵抗性を上げるためそれぞれ淘汰を繰り返した。それぞれ5-8回の淘汰により、抵抗性金谷系統と感受性石垣系統とのメチダチオンに対する抵抗性比はLC50値で1.66から513に上昇した。また、金谷系統では抵抗性比は1から177に上昇した。これらの系統は、メチダチオン抵抗性及び感受性系統として、以下の実験に利用できる抵抗性比をした。 ケナガカブリダニにおけるメチダチオン抵抗性機構としては、抵抗性系統におけるメチダチオンの酸化酵素による解毒分解能の上昇によることが、Sato et al.(2001)の研究で示されている。そこで、酸化酵素のモノオキシゲナーゼ活性を蛍光測定法により測定したところ、メチダチオン感受性系に比べ、メチダチオン抵抗性の金谷系統では数倍の活性を示した。従って、今回育成したメチダチオン抵抗性についても、抵抗性機構として酸化酵素の活性上昇が主因と考えられた。 現在、これらメチダチオン感受性及び抵抗性系統を大量増殖し、酸化酵素のRNAを抽出すると共に、cDNAのクローニングを行っている。 現在までの成果については、平成16年3月末、京都工芸繊維大学で開催される日本応用動物昆虫学会大会で発表の予定である。また、ナミハダニにおけるフェンプロキシメート抵抗性に関する論文がAppl.Entomol.Zool.誌に掲載予定である。
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