ニジマス生殖幹細胞をベクターとして用いた新たな遺伝子導入技法の開発
Project/Area Number |
02J02417
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
General fisheries
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Research Institution | Tokyo University of Marine Science and Technology (2004) 東京水産大学 (2002-2003) |
Principal Investigator |
竹内 裕 東京海洋大学, PD
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Project Period (FY) |
2002 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,900,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 始原生殖細胞 / 幹細胞 / 遺伝子組み換え / トランスジェニック / ニジマス / キメラ / FGF / マウス / 移植 / 遺伝子組換え / 配偶子形成 |
Research Abstract |
始原生殖細胞(PGC)は、生物の胚内で唯一、卵や精子への分化能力を持つ生殖幹細胞である。単離したPGCに遺伝子導入を行った後、それらのPGCを卵・精子へと分化させることができれば、より効率的な個体への遺伝子導入技術として利用できる。本年度は、PGCのインビトロ培養技術を習得するため、すでにマウスにおいてこの技術を確立しているC.Wylie研究室(シンシナチティ、米国)へ留学し、この技術を習得した。 緑色蛍光タンパク質遺伝子を用いた遺伝子改変技術により可視化したマウスPGCを、初期胚から単離し、さまざまな成長因子とともに培養した。成長因子が、PGCの増殖に及ぼす影響を、共焦点顕微鏡を用いてリアルタイムに追跡した。その結果、1)増殖期にあるPGCは、繊維芽細胞増殖因子(FGF)に特異的に結合する2種類の受容体を発現すること、2)PGCは、体細胞において産生されたFGFシグナルを受容し、FGFシグナルの下流であるMAPK経路を活性化させていることを確認した。さらに、リコンビナンFGFの培養液への添加により、PGCの運動性が活発化されること、および、PGCの細胞死が抑制されることを発見した。これらの結果は、FGFがPGCの増殖に強く関与していることを示唆しており、魚類のPGCの培養法を検討していくうえでも、重要な知見である。
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Report
(3 results)
Research Products
(15 results)