放射線高感受性疾患遺伝子NBS1のテロメア維持機能と染色体不安定性
Project/Area Number |
02J09596
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
環境影響評価(含放射線生物学)
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
中村 麻子 京都大学, 放射線生物研究センター, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2002 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,900,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | NBS / ATM / TRF2 / NBS1 / Telomere / 染色体不安定性 / 発がん / 放射線高感受性 / telomere / 細胞周期 |
Research Abstract |
本研究では染色体不安定性症候群のNBS細胞および、AT細胞を材料として、DNA損傷修復たんぱく質のテロメア維持機能の解明を目的として実験を行った。また、本年度は最終年度であることからも、放射線、発がんの重要過程である染色体不安定性と放射線高感受性疾患原因遺伝子NBS1のテロメア維持機構との関連性を明ちかにすることを最終目的に以下の実験を行った。 1、機能的ドメイン欠損NBS細胞を用いたテロメア長維持関連ドメインの検索 NBS1には3つの機能的ドメインが存在するが、そのどれがテロメア維持に重要であるかは不明である。そこで、各ドメインを欠損したNBS1たんぱく質を発現する細胞のテロメア長変化をテロメアサザン法、および定量的テロメアFISH法を用いて検討した。 2、M/R/N複合体とTRF2との結合ドメインの検索 NBS1は細胞周期依存的にテロメア結合たんぱく質であるTRF2と結合することが明らかとなっているが、具体的にどのドメインで結合しているかは不明である。そこで、各ドメイン欠損NBS1発現細胞を用いて、TRF2との相互作用を免疫沈降法で検討した。 3、テロメア損傷により誘導されるDNA損傷修復機構と、NBS1によるテロメア維持機構との関連性の検討 近年の研究からテロメア維持の異常によって誘発されるDNA損傷は、放射線などによる損傷と同様にDNA損傷修復機構を活性化することが明らかとなっている。NBS1は本来、DNA損傷修復たんぱく質としての機能を有していることから、細胞周期依存的なテロメア維持機能と、後天的なテロメア損傷修復との間に機能的な違いが存在するのか検討した。具体的にはDNA損傷修復機構において重要な役割を果たすリン酸化部位を変異させたNBS1たんぱく質のテロメア維持機能をテロメアサザン法、TRF2たんぱく質との免疫沈降法などを用いて検討した。
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Report
(3 results)
Research Products
(3 results)