Project/Area Number |
02J10600
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Developmental biology
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
松田 大樹 東北大学, 大学院・生命科学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | ツメガエル / 四肢 / 再生 / FGF10 / shh / FGF / O / Shh |
Research Abstract |
ツメガエルの四肢は発生段階の進行に伴って再生能が変化することが知られている。そしてその幼生の四肢再生能はFGF10を染み込ませたビーズを移植することによって回復することが、Yokoyama(2001)らによって報告された。現在の私の研究目的は、ツメガエルの成体四肢の再生能を向上することである。その目的をはたす上で、この幼生の四肢の再生能を向上させたFGF10がそれ以降の発生段階の四肢の再生能を向上させうるのか、さらにはどのような影響を与えるのかをしる必要がある。そこで、FGF10の再生の関係を調べる目的で、FGF10によって再生能の向上を促すことができた発生段階56以降のすべての発生段階で再生体の表現型の観察とその再生芽におけるfgf10の発現の変化を観察した。 さらにいくつかの発生段階でFGF10を染み込ませたビーズをその切断面に移植し再生能が回復するかどうかを調べることにした。さらに、肢芽の前後軸形成に重要なはたらきをするshhの発現を観察も行なった。 これらのことから、ツメガエルの四肢の再生能の低下は1)再生芽の伸長の低下と2)再生芽におけるパターンの形成能が低下するという少なくとも2つの異なることが原因で再生能が低下することを示した。さらに、幼生の四肢再生能低下の原因は前者であり、FGF10付加することにより再生能が回復するが、その一方で、成体の再生能低下の原因は後者であり、FGF10を付加しても再生能は回復しないこと示した。そして成体の四肢再生能を向上させるためにはパターン形成能の回復であり、現在私はこれらの鍵となる因子として肢芽の前後軸形成に重要なはたらきをするshhと背腹軸形成に重要な働きをするlmx1を考えており、これらの分子を再生芽に付加することにより、成体再生芽の再生能向上がきたいされる。
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