Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
今年度の研究業績は以下の三点である。1、英米文化学会に対する投稿とその受理論文名「愛のある教室〜ディヴィッド・パーキンス・ペイジによる「学校の統治」理論の再評価」『英米文化』第34巻、2005年、印刷中この論文においては、子どもの「統治」と「愛」という、通常は相反する要素を、ディヴィッド・パーキンス・ペイジという19世紀アメリカ合衆国における公教育制度拡大に貢献した人物の執筆した教授法書から取り出して検討した。その書の中で、「統治」と「愛」がそれぞれどのように生み出され、維持されていたのかを考察した。2、現場の教師へのインタヴュー現場で働く教師に対して、インタヴューを行った。小学校と高等学校の教師にインタヴューをお願いしたが、それぞれの教師から、生々しい事例や悩みを聞き取り、記録した。学校の方針、教室の中での具体的な出来事などをうかがい、教育理論との乖離、あるいは一致を考えた。それぞれの記録は、了承を得て、今後いろいろな形で現代的な研究に生かす予定である。3、学会活動への参加所属学会への大会への、これまで以上に積極的な参加を通じて、これまで自分のやってきた研究や他の人の研究がどのような位置にあるのか、それらがどれだけの評価を受けるのかを知ることができた。日本デューイ学会では、教育学の研究の蓄積の中であらためてデューイがどのような位置にあるのか、またこれまで検討されてこなかったデューイの姿を浮き彫りにされることによって、デューイ理解がさらに深められた。また社会理論学会では、マルクス主義の日本における受容が丁寧に明らかにされ、さらにポストモダンの思考様式ともそれが結び付けられることができた。
All 2005 Other
All Journal Article (1 results) Publications (4 results)
英米文化学会 34(未定)
110002950134