Project/Area Number |
02J61427
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Molecular biology
|
Research Institution | The University of Tokyo (2004) Kanazawa University (2002-2003) |
Principal Investigator |
三浦 史仁 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 特別研究員(PD)
|
Project Period (FY) |
2002 – 2004
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
|
Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
|
Keywords | 一般化アダプター付加競合PCR / 絶対定量 / トランスクリプトーム / ポリソーム / βガラクトシダーゼ / 完全長cDNAライブラリ / 出芽酵母 / RPL25 / GATC-PCR |
Research Abstract |
1、翻訳状態のモニタリングに関する検討結果 昨年度、アフィニティ精製したポリソームRNAとトータルRNA間でGATC-PCRによる定量比較解析を行った結果、遺伝子毎に様々なポリソームRNA/トータルRNAのシグナル強度比が得られた。本年度は、遺伝子のプロモータ配列を大腸菌のβガラクトシダーゼと融合する系統的手法を開発し、それぞれのプロモータ配列の転写活性と翻訳活性を併せた総合的な活性をβガラクトシダーゼの活性として測定する一方、それぞれの遺伝子に関してmRNAの発現量をGATC-PCRによって測定するという作業を行った。βガラクトシダーゼ活性からmRNAの絶対量を差し引いた値は翻訳の効率を指し示すもうひとつの指標になりうると考えたが、これらの値とポリソームRNA/トータルRNAのシグナル強度比の間には有効な相関は見られなかった。 2、転写開始点の決定に関する成果 出芽酵母はゲノム構造情報とは対照的にcDNA構造情報は乏しく、一部の遺伝子以外では転写開始点に関する知識が乏しい。そこで、GATC-PCRの開発過程で確立された遺伝子特異的プライマー設計アルゴリズムを転写開始点を捉えためのRACE法のプライマー設計に応用し、系統的転写開始点決定を試みてきた。既に20を超える遺伝子に関して転写開始点を決定し終えている。一方で、より効率的な転写開始点同定のため、出芽酵母の完全長cDNAライブラリを作製した。理化学研究所ゲノム科学総合研究センターの協力を得て、既に3万クローン以上のワンパスシーケンシングを終えており、1000を超える遺伝子に関して転写開始点の情報を蓄積することが出来た。この成果は、出芽酵母における転写開始点のデータベースの規模としては世界に類を見ないものであり、RNA-蛋白質間相互作用を研究するコミュニティーのみならず、他分野にわたって有効な情報を提供するものと考えられる。
|
Report
(3 results)
Research Products
(1 results)