Project/Area Number |
02J61450
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Hematology
|
Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
東 太地 愛媛大学, 医学系研究科, 特別研究員(DC2)
|
Project Period (FY) |
2002 – 2003
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
|
Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
|
Keywords | 白血病 / 多発性骨髄腫 / WT1 / 免疫療法 / 細胞傷害性T細胞 / サイトメガロウイルス |
Research Abstract |
白血病関連抗原として知られているWT1に特異的な細胞傷害性T細胞(CTL)の骨髄腫に対する細胞傷害性を検討し、WT1のCTL認識骨髄腫関連抗原としての意義を検討した。白血病細胞、骨髄腫細胞およびリンパ腫細胞におけるWT1発現量をreal-time RT-PCR法によって定量した。WT1発現量は、白血病細胞が最も高く、骨髄腫細胞とリンパ腫細胞はほぼ同じレベルで低値であった。骨髄腫細胞とリンパ腫細胞ではHLAクラスI発現量に大きな差は認めなかった。すでに報告した方法によって樹立したWT1ペプチド特異的HLA-A24拘束性CTLクローンを用い、白血病細胞、骨髄腫細胞およびリンパ腫細胞に対する細胞傷害性をクロム放出試験で検討した。WT1特異的CTLは、白血病と骨髄腫細胞に対してHLA-A24拘束性に強い細胞傷害性を示したが、リンパ腫細胞は抵抗性であった。骨髄腫細胞に対する細胞傷害性は、EGTA処理およびコンカナマイシンAによって完全に抑制されたことから、パーフォリン/グランザイム経路を介したものであることが示された。さらに、精製パーフォリンを腫瘍細胞に加えたところ、骨髄腫細胞はリンパ腫細胞と比べパーフォリンに対する細胞傷害感受性が高いことが判明した。以上のことから、WT1は白血病や固形がんに加えて、骨髄腫に対してもCTLの標的分子となりうることが示された。また、従来CTLに対する感受性は、主として標的抗原と拘束HLA分子の発現量によって規定されると考えられてきたが、本研究により、細胞傷害惹起物質に対する感受性もCTL感受性を規定する重要な因子の一つであることが明らかとなった。
|
Report
(2 results)
Research Products
(8 results)