Project/Area Number |
03J02046
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
文化人類学(含民族学・民俗学)
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Research Institution | National Museum of Ethnology |
Principal Investigator |
長谷 千代子 国立民族学博物館, 民族社会研究部, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2003 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 徳宏タイ族 / 中国 / 少数民族 / 国民形成 / 実践 / 宗教 / 生活世界 / 文化人類学 |
Research Abstract |
今年度の目標は、前年度末までにある程度出来上がっていた博士論文を完成させ、その成果をできるだけ多くの研究会や学会などで発表すること、そして本研究の目標に照らして博士論文では不充分だった部分を補足しつつ、研究を完成させることであった。 まず、博士論文については「中国の国民形成と少数民族」という標題で9月に完成させ、九州大学大学院文学研究科に提出して9月22日付で博士号を取得した。この博士論文は来年度の出版を目指し、現在出版社(風響社)と交渉中である。学会発表としては、5月に「雲南省徳宏州における漢族文化の位相」をテーマに日本文化人類学会で、6月に「「ダイ族」としての徳宏タイ族」をテーマに東南アジア史学会で、9月には「中国における「原始宗教」の輪郭」をテーマに日本宗教学会で、研究会としては5月14日に博士論文の概略を宗教社会学の会で発表した。また、2006年2月には水かけ祭り関連の補足調査を実施し、同じく水かけ祭り比較研究のためタイ人によるタイ語論文講読翻訳および語学指導を受け、これらの成果を加味して論文「表象のなかの地域と民族--徳宏タイ族の水かけ祭り--」を執筆した。この論文は塚田誠之先生の共同研究「中国における民族表象のポリティクス」の成果として出版される本に掲載される予定であり、出版予定の書籍にも組み込む予定である。 これまでの研究により、中国における国民形成およびその延長としての文化政策の現状、そうした政策下にある少数民族の人々の日常生活、そして特に経済面におけるグローバルな影響などが明らかになり、それらの相関関係としての現実について包括的な報告が可能になった。もちろん現実は刻々と動いていくものであり、今後の継続的調査の必要性も感じているが、これらの成果を以って、本科研の研究課題は一応の完成をみたと考える。
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Report
(3 results)
Research Products
(3 results)