Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
減数分裂過程では一回のDNA合成の後、相同染色体間で高頻度に遺伝子組み換えが起こり、二回の連続した分裂が行われ、最終的には半減した染色体数を持つ配偶子を形成する。減数第一分裂と第二分裂の間にDNA複製を抑制する制御機構はこれまでのところほとんど分かっていない。そこで、基本的な分子制御機構が保存されており、遺伝学的解析が容易な分裂酵母を用いてこの制御機構を分子レベルで解明することを目的とし、(1)体細胞分裂で再複製を引き起こす条件を減数分裂に導入(2)減数分裂過程で二回以上DNA複製を引き起こす変異株のスクリーニングの二つの方法により解析を行った。方法(1)より、cdc2変異株、cdc13変異株では特殊な条件下において減数分裂過程でDNA複製を二回以上引き起こすことが分かった。方法(2)より、カナマイシン、ウラシルマーカーをゲノムにランダムに組み込んで、変異株ライブラリーを作製し、10変異株を取得に成功した。減数第二分裂後にDNA複製が起きる変異株や減数分裂に入る前にDNA複製が起きる変異株に注目し、変異遺伝子の同定を行った。既知のDNA複製関連の変異株との遺伝学的相互作用についても検討した。
All 2005
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The Journal of Biological Chemistry 280・38
Pages: 32640-32648